快適なワイヤレスタッチパッド
すでに触れたが、FH56/KDにはワイヤレスタッチパッドが付属する。ノートパソコンのトラックパッドのような感覚で、Webブラウザの「戻る」「進む」などの操作が指の操作でできるものだ。ある面、マウス操作よりも便利で快適だ。そもそも、Windows 8はタッチ式の操作に最適化されていることが最大の特徴だが、肝心のタッチ操作に対応した液晶パネルを採用した製品は、全体の半数にも満たない。経済紙によるとパネル供給に問題があるようだが、メーカー側もコストアップにつながるのが怖いのかもしれない。ワイヤレスタッチパッドは、この状況に対する最適な解決法といえる。パソコンから離れた場所からも操作できるため、リビングなどで使える点もよい。
操作法だが、以下の操作が可能だ。
- 画面を上下に動かす:操作面を2本の指で上下になぞる
- 画面を左右に動かす:操作面を2本の指で左右になぞる
- 画面の縮小・拡大:操作面を2本指でつまむ、または開く
- 音量の調節:操作面を3本指で上下になぞる
- 音を消す:操作面を3本指で1回押す
- Webブラウザなどのページの遷移:操作面を3本指で左右になぞる(右が進む、左が戻る)
- 起動中のアプリケーションの表示を変更する:操作面を4本指で上になぞる
ワイヤレスタッチパッドを使えば、離れた場所からもかなりの操作ができる。マウス、キーボード、リモコンを合わせて操作機器が4種類になるわけで、煩雑な気もするが、操作感は快適で慣れると元に戻れなくなる。
下位機との差は大きい
FH56/KDの価格は15万円台後半~17万円台後半。下位機種のFH54/KDは13万円台後半~15万円台半ばで、こちらはCPU、HDDやメモリ容量などの基本性能が劣るほか、クイックテレビが地デジのみの対応であること、ワイヤレスタッチパッドに対応していない。カラバリも、シャイニーブラックのみとなる。約2万円の差だが、相違点は多く、FH56/KDがベターと言える。富士通のダイレクトショップ「WebMart」でも購入できるが、構成のオプションは多くないので、店頭で確認して購入することをお勧めする。
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