祝!アカデミー賞脚本賞受賞
第85回アカデミー賞で、最優秀脚本賞を受賞したクエンティン・タランティーノが監督・脚本(&出演)を手がけた、映画『ジャンゴ 繋がれざる者』が公開中!タランティーノの最高傑作! と言われる本作を紹介しつつ、今回はタランティーノ特集! 彼の軌跡を名作とともに追いかけたいと思います!デビュー作から個性がさく裂!
タランティーノが元ビデオショップ店員だった話は有名ですよね。店員時代に浴びるように映画を見た彼は、やがて脚本を執筆するようになります。そのとき生まれたのが『レザボアドッグス』。監督&脚本で自主映画として作ろうと思っていたところ、脚本の面白さに惹かれた俳優のハーヴェイ・カイテルが出演することで、映画化が決定。過激なバイオレンスとユニークなダイアローグに映画界は新しい才能の誕生に拍手喝采! 日本でも話題になりました。『レザボアドッグス』(1991年度作品)
お互い素性を知らないまま集められた6人の男たちが宝石店強盗を企てるけれど、仲間の中に裏切り者がいたことで、争いになってゆく。集まった男たちがマドンナの「ライク・ア・バージン」について延々と無駄話を延々したり、コードネームが(色)であったりというユーモラスな一面と、目を覆うようなバイオレンスで 最後まで疾走! タランティーノはMr.ブラウン役で出演もしています。
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、クリストファー・ペン、スティーヴ・ブシェミ、ローレンス・ティアニー、クエンティン・タランティーノほか
デビューしていきなり映画界の寵児となったタランティーノは、監督だけでなく、製作、脚本、出演など、いろいろな形で数々の映画に参加しています。日本でも話題になった過激なラブストーリー『トゥルー・ロマンス』にタランティーノは脚本家として参加しているし『キリング・ゾーイ』『フロム・ダスク・ティル・ドーン』『ホステル』など製作総指揮やキャストとしてクレジットされている映画も多数あります。特に製作総指揮や脚本を手がけたものは、たとえ監督していなくても、タランティーノの個性がしっかり根付いた作品になっています。
『トゥルー・ロマンス』(1993年度作品)
ビデオショップ店員のクラランス(クリスチャン・スレーター)は、娼婦のアラバマ(パトリシア・アークエット)と恋に落ちますが、彼女の元ヒモ男を殺し、衣装ケースと間違えてドラッグの入ったスーツケースを持ってきたことから、追われる羽目に…。ボコボコにされてもクラランスへの愛を貫く傷だらけのヒロイン、アラバマの純情が泣ける! 鮮やかな色彩の映像と超絶バイオレンスで描かれる純愛ストーリー。
監督:トニー・スコット出演:クリスチャン・スレイター、パトリシア・アークエット、デニス・ホッパー、ヴァル・キルマー、ゲイリー・オールドマン、ブラッド・ピット、クリストファー・ウォーケン、サミュエル・L・ジャクソン
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