子供の教育/勉強できる子どもとできない子ども違い

三日坊主卒業! 子どものやる気が長続きする目標設定

うまく目標を設定できれば、子どものやる気は長続きします。子どもが自分で効果的な目標をたてられるように、親がサポートしてください。そのためのコツを紹介します。

西村 創

執筆者:西村 創

学習塾・個別指導塾ガイド

子ども自身に目標を設定させる

やる気を長続きさせる目標設定のコツ

やる気を長続きさせる目標設定のコツ

私は、新学期の最初に子どもにゴールを設定させています。子ども自身に設定させるのがミソです。他人から与えられた目標よりも自分で設定した目標の方が、達成しようという責任感が生まれるものです。子どもに目標を与えるのではなく、子どもの立てる目標を親が聞くというスタンスが「やる気」につながっていくのですね。

でも、子どもに目標を立てさせると、安易に低い目標を立てるのではないかと思いませんか。じつは逆なんです。子どもは、届くのがとても困難な目標を立てるケースの方が多いんです。到達が困難すぎる目標を、子どもの現状にあわせて調整してあげるのが、親の役割です。達成できない目標はやる気も下がるし自信もなくなるし、いいことないですよね。

ちょっとがんばれば達成できる、小さな、そして現実的な目標の達成をくり返すことで、勝ちグセがつきます。やればできる!という実感を子どもが持てるようにサポートしてあげてください。

効果的な目標の立て方

では次に、大きな目標の立て方はどうすればいいでしょうか。それは短期目標と中期目標を設定することです。先ほど、高過ぎる目標はよくないと言いました。でも、高い目標も段階ごとに区切ると決して不可能でなくなります。

たとえば、学校の成績は悪くはないけれど、よいとも言えない。そんな子が、人気校へ合格することを目標とした場合はどうすればよいでしょうか。入試は今から2年後だとしましょう。まずは1日の中での短期目標を設定してみてください。

  1. 今よりも30分早寝早起きをする
  2. 朝の30分を利用して、寝る前の30分で覚えた漢字や解きまちがえた計算問題をそれぞれ15分ずつ復習する
  3. できたらカレンダーの日付に○をする
  4. これをまずは1週間続けてみる

(この習慣は単純ですが、記憶のメカニズムにあわせた効果的な学習法です。試してみてください!)

中期目標を最終目標に結びつける

つぎに、1カ月の中期目標を設定します。漢字検定や英語検定に照準を合わせてもよいでしょうし、学校の試験や塾の実力テストで目標の点数を決めるのもよいでしょう。短期目標をクリアしていくことで、自然と中期目標が達成され、中期目標達成の積み重ねが、最終的に志望校に合格、というようにつなげていくことです。学習を中心に話をしていますが、これはスポーツでも、大人の資格試験のための勉強でも同じことですよね。
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