カギを握るのは、毎年の「BOOK」
ミノッティ社の最大の特徴は、毎年の「BOOK」に合せ、オリジナルのファブリックスをデザインしている事です。その数は累計700種類以上。ファブリックスメーカー並の生地数を誇っています。生地に微妙な変化をつけて、スタイルに合わせた空間の味付けをしていくのがミノッティ社の手法です例えば白やベージュのベーシックな生地でも、2003年は光沢感のある生地だったのに対して、2005年はマットな質感をだしています。どちらもコットンと麻の混紡ですが、その割合を変えて、光沢の変化をつけているのです。それに従って、インテリアの雰囲気が大きく変化します。
下が光沢感のある2003年のファブリックス。上はマットな2005年。同じ白でも感じ方が違ってくる |
わがままOK! 自分なりのスタイルを見つけよう
家具選びの第一ステップは、「BOOK」から自分の気に入ったスタイルを見つけることです。こんな雰囲気の部屋で暮しがしたいと、直感的に思うスタイルをさがします。あくまで直感的に選ぶのがポイントです(白は汚れるとかは考えない)。大切なのは形だけにとらわれないこと。ソファやテーブル、ラグを選ぶときは、家具の形やラグの柄よりも、まずはファブリックスの色や質感を優先します。実際のインテリアの中では、ソファの形よりも、ファブリックスと壁や床の色、材質などのバランスの方が、影響が大きいからです。
「BOOK」は一年ごとにまとめられていますが、新しいからよい、という事ではありません。年代に関係なく、自分が気に入るかどうかが全てです。家具にも流行はありますが、十年以上使うものですから、流行を意識しても仕方がないのです。
ファブリックスはマッチングを重視
ミノッティ社の家具は全て受注生産なので、ファブリックスや皮革が自由に選べます。ファブリックスの見本帳は、各年の「BOOK」に対応してまとめられています。「BOOK」の印刷の色と、実際の布の色は微妙に違いますから、必ず実際のサンプルを確認します。一冊の見本帳から選べば、どんな色の組み合わせでも上手くまとまるように計算されています。一方で、別々の見本帳からマッチする組み合わせを選ぶのは難しく、上手くいかないことが多いのです。このファブリックスが気に入った、と思っても、他のファブリックスとの相性を第一に考えましょう。
黒と白などの無彩色を組み合わせる場合は、オレンジや赤茶、ラベンダーなどの有彩色を取り入れるとまとまりやすくなります。面積の大きなソファ本体は無彩色か濃い茶色にして、椅子や小物に鮮やかな色を使うと、メリハリのきいたコーディネイトになります。
BOOKに対応して、それぞれの見本帳がある。実物をみるとその上質感に驚かされる。 |
プロは空間の目利き
ここで紹介したのは、プロのテクニックのごく一部です。インテリアのプロは、様々な経験をもとに最適なスタイルをまとめ上げていきます。能力の高いプロは、「空間のとらえ方」が違います。例えば、ファブリックスのサンプルを見ても、それが実際のソファになった姿は想像できません。面積が変ると、色つやも違って見えてきます。ミノッティショップ。シンプルで飽きのこないソファが、家族のくつろぎとコミュニケーションの中心になる |
もちろんショールームには実物が展示されていますが、ファブリックスのバリエーションによる変化などは、プロの適切なアドバイスを聞き、その上で判断することが成功の秘訣です。
今回紹介したミノッティの家具は、東京・南青山のミノッティショップで見られます。流行に左右されない、本当に上質なインテリアを実現したい方におすすめです。
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-19南青山コート地下1階
TEL 03-5778-0232 営業時間 11:00-19:00 水曜定休
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