カーテン・ブラインド/カーテン・ブラインドの選び方

立体で考えると、カーテンは面白くなる

カーテン選びは家が出来てからと思いこんでいませんか?カーテンを立体的にプランニングすることで、もっと楽しく、豊かな空間が実現できます

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

カーテンは窓辺だけのものではありません

カーテン1
贅沢なファブリックスは、部屋の質感をアップするのに最適なアイテムです。スイス・フィスバの新作から(以下全て)

パネルトラック
パネルトラックを使うと、カーテンを引き戸がわりに使えます
カーテンというと、窓辺にかける布と思いがちですが、実は空間の中でもっと立体的に楽しめるアイテムです。例えば、大きな部屋の間仕切りにしたり、収納の目隠しに使うことも。いろいろな使い方を覚えて、プランニングにもっとカーテンを活かしましょう。

部屋の間仕切りとして使う場合は、通常のドレープのついたカーテンではなく、パネルタイプのカーテンがおすすめです。パネルタイプとは、布を一枚の板のようにして吊るもので、カーテンレールの構造が通常のものとは異なり、パネルトラックというレールを使います。

代表的なものには、サイレントグリス の製品があります。布にレース地を使うと、向こうが透けて見えるやわらかな印象の間仕切りができます。風や光を通し、圧迫感がありません。空間を大きく使いたい時は端に寄せておけます。

リビング・ダイニングに続くオープンキッチンでも、家事中にちょっとした目隠しが欲しい時もあります。全面に掛けなくても、一部分で充分目隠しになります。

箪笥の目隠しに利用する

大柄
大柄のカーテンは、アートを掛けたような雰囲気に
寝室に手持の箪笥を置く場合、デザインやサイズが揃わずに、もっとすっきりと見せたいということも。そんな時は、箪笥の手前にカーテンを掛けると寝室をすっきりと見せられます。

落ち着いた柄もいいですが、アート感覚で思いっきた大柄を使うと、目隠し感が消えて一枚の絵画のように楽しめます。カーテンならば、箪笥を使うときは簡単に開けておけるので、出し入れの邪魔になりません。

これを応用して、簡単なクローゼットも作れます。壁面に棚やハンガーパイプを設置して、その前にカーテンを掛けます。クローゼットといえばパタパタと開く折戸が一般的ですが、カーテンを折戸がわりにするのです。ドレープ付きのカーテンを使うとソフトな印象に、パネルタイプのカーテンを使うとモダンでシャープな雰囲気が演出できます。

またL字型に収納を設置した場合、90度に曲がったカーテンレールを使えば、一枚のカーテンで収納が隠せます。中のものを見せたいときは、レースを使うのも面白いでしょう。

次のページで、窓辺をより立体的に見せるテクニックを紹介。

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