ブラジル/ブラジルのグルメ・レストラン

バラエティ豊かな ブラジルの料理(2ページ目)

ブラジルの料理と言われても、ぱっと思いつかないかもしれません。日本よりも広い国土、そして様々な起源の国民を抱えるだけに、料理もバラエティも豊かです。ブラジルの食文化のほんの一部ですが、みなさんに紹介します。

執筆者:今井 紀子


ブラジルのお味噌汁的存在、フェイジョン

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手前中央のご飯の隣にある黒っぽい豆料理がフェイジョン。ブラジルの家庭の味で、社員食堂でも用意されるアイテム
 

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写真は、かつてのガイドの下宿先のフェイジョン。上の写真より豆の色が薄く、煮加減は柔らかめだった。

ブラジルの家庭の味、それがフェイジョン(feijão)です。フェイジョンとは豆という意味ですが、料理名になると、豆を煮込んだ塩味で汁気の多い料理を指します。日本の味噌汁が家ごとに味が違うように、フェイジョンも家庭によって塩加減や豆の種類、豆の煮加減が違います。食堂などでランチメニューを頼むと、ほとんどの場合ご飯と一緒についてきます。ご飯とフェイジョンはとても合うのですが、ブラジルで使われている米は粘り気が少ない長粒種で、炊き方も日本と違います。まず、研いだ米を鍋に入れ、油を回す程度に炒めます。好みによっては、米の前に刻んだにんにくや玉ねぎを鍋に入れて炒めておく人もいます。そこにお湯または水を注ぎ、塩を加えて米が柔らかくなるまで炊きます。

一度は試して欲しい、フェイジョアーダ

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そもそも黒人奴隷が食べていたといわれる料理。水曜日と土曜日の昼食に食べる習慣が残っている

フェイジョアーダの見た目はフェジョンに似ています。でも、こちらは黒い豆を、ソーセージ、豚の骨付き肉、塩漬の乾し肉などと煮込んだ料理です。ポピュラーな料理ですが、ブラジル人でも苦手な人もいます。日本語で言うところのモツのような種類の肉も入っていますから、さらさらとしたスープのような見た目よりも、食後にこってり感を覚えます。ビッフェスタイルのレストランでは、肉の部位ごとにお鍋に入れられていることが多いので、食べやすそうなお肉の部位からチャレンジするのがお勧めです。そのときに障壁となるのが肉の部位のポルトガル語の名称ですよね。食べた後でどの部位か聞いてびっくりすることがないように、主な部位の名前を書いておきます。ちなみに、干し肉はほとんどの場合が牛、その他の部位は豚です。

耳:orelha、オレーリャ
尻尾:rabo、ハボ
鼻:nariz、ナリース
干し肉:carne seca、カルニセッカ
ソーセージ:linguiça、リングイッサ
スネ:lombo、ロンボ
アバラ:costela、コステーラ

次のページではブラジル人のご馳走、肉料理を紹介します
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