3. 顔全体を均一にケア

部位ごとにケアのアレンジを
角質ケアのコスメを使うとき、なんとなく顔全体にムラなく均一に塗ったりしていませんか。でも実際、肌のザラつきが気になる部分はTゾーンだけという人も少なくないでしょう。頬や目元の肌はもともと角質が薄く、角質が肥厚している人はあまりいないはず。それなのに顔全体を同じように角質ケアをすると、角質肥厚していない部分の肌にダメージを与えてしまうことに。
とくに頬にニキビができているとき、肌が乾燥していることが多く、角質ケアよりも保湿ケアが重要なこともあります。にもかかわらず、頬に角質ケアを行うと、肌からさらにうるおいが逃げやすくなってニキビが悪化しがちです。そんな状態にならないように、角質ケアは部位別に行うべきなのです。
酵素入り洗顔料なら部分的に泡をのせる、スクラブならTゾーンは指先で軽くなじませて残りの部分はそっとのせるだけにする、ふき取り化粧水ならザラつくところは朝晩使ってほかの部分は夜だけに限定する、など角質肥厚の有無によって部位別に使い方をアレンジしましょう。
4. クレンジングマッサージ
クレンジングオイルなど不要な角質を取り除けるアイテムも多く登場しています。日々のケアにこれらを組み込むことはいいことですが、古い角質や毛穴づまりを必死にオフしようとして、肌の上でずっと指をすべらせてマッサージしている人はいませんか。
もともと「マッサージ用」とうたっているクレンジング以外、メイクを落としながらマッサージするのは避けたほうがいいでしょう。クレンジングは指すべりがよくてマッサージしたくなる気持ちもわかります。しかし、クレンジングはやはりメイクや汚れを取り除くのが基本の仕事。それを肌の上に長い時間のせてマッサージしていれば、肌に必要なうるおいまで奪ってしまう危険があるのです。
5. 生理前やニキビがあるときに行う
生理が始まる前の1~2週間は、ホルモンの関係で皮脂分泌が過剰になったり肌がゴワつくなど肌トラブルが勃発しやすいとき。そんなときこそ、角質ケアを行って肌をすべすべに導きたくなるものです。しかしこの時期は、肌の状態が不安定になる、肌荒れが起きる、一時的に過敏になる、ということもあります。そのため、いつも行っている角質ケアでも刺激を感じる人がいるようです。ピリピリ感や赤み、かゆみ、カサつきなどが出たらすぐに使用をやめましょう。
また、ニキビができているときも注意が必要です。ニキビのある部分は角質が厚くなって毛穴がふさがっている可能性が高く、角質ケアもニキビに効果的なケアであることは確か。しかし、赤くなったニキビなど炎症が起きている部分に角質ケアを行うと、肌に刺激を与えてしまうことがあるのです。使う角質ケアが「ニキビ用」とうたっていれば安心ですが、そうでなければ念のため使わないほうが安心です。
これら5つのように、美肌を手に入れたいために行った角質ケアが、なんと肌トラブルを誘引していることもあるのです。優秀な角質ケアコスメが増えているからと、やみくもに使うのではなく、常に自分の肌状態をチェックしながら賢く味方につけましょう。