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出雲大社と並ぶ山陰の名社「熊野大社」

松江市の中心から車で約30分の「熊野大社」は朝廷から崇敬された格式の高い神社とされ、出雲大社と並ぶ出雲の名社です。祭神は櫛御気野命(くしみけぬのみこと)、神社の鎮座する場所が同一神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)の宮殿であったとの伝承もあります。素戔嗚尊は日本で最初の火を用いたとされ、10月15日にはユニークな鑽火祭が行われます。

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火打ち伝承を伝える出雲の名社

 

 

本殿の大注連縄がひときわ目を引く出雲国の一の宮・熊野大社。松江市の中心から車で約30分の山間の地に鎮座します。創建年代については詳しく伝わっていませんが、『出雲国風土記』によれば、出雲大社と並ぶ出雲の名社で、朝廷から崇敬された格式の高い神社とされています。昔から出雲大社との関係が研究されていますが、確かなことは判明していません。

祭神は、櫛御気野命(くしみけぬのみこと)をおまつりします。櫛御気野命は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)と同一神で、本殿背後の素戔嗚山がその神陵と伝えられています。また、神社の鎮座する場所が素戔嗚尊の宮殿であったとの伝承もあり、シダレザクラの陰にある石碑に、その謂われが刻まれています。

 

 

素戔嗚尊は、この山から火打石を切り出して、火打臼、火打杵として日本最初の火を用いたとされています。火起こしの伝承から10月15日に鑽火祭が行われます。このお祭りは、出雲大社の宮司に火起こしの道具を授ける神事です。出雲大社からはお礼に餅が渡されますが、この時に「今年の餅のできは悪い!」などと文句をつけるのが習わしという、ユニークな神事です。


■熊野大社(くまのたいしゃ)
住所:島根県松江市八雲町熊野2451
電話:0852-54-0087
定休日:無休
アクセス:JR松江駅からバス約45分
HP:http://www.kumanotaisha.or.jp/

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