ガラスの錬金術 ボヘミアングラス
チェコ、そしてプラハと言えば、ボヘミアングラス以上に思いつくお土産はないでしょう。そもそもボヘミアというのはチェコ西部の地方のことだそうで、プラハはその中心都市に当たるようです。赤や青などの鮮やかな色のついた物や、金の装飾が施してあるもの、そして複雑なカットをまとった無色透明のものまで、本当に様々で見る人の目を楽しませてくれます。その中からお気に入りを見つけるのも難題ですが、それ以上に価格も幅広くお財布との相談が必要になると思います。やはり、基本的には手作りの物なので、それが価格に如実に現れているようです。
私は自分の中にあるイメージで、ボヘミアングラスは絶対に赤!と思っていました。なので、赤色が主体で金の装飾が施してあるもの、と大まかに決めて探しにかかりました。しかも、プラハまでやってきたのだから、どうせ買うなら少々値が張っても素敵で気にいった物をという気持ちで。
一時間ほど見て回り、ようやく理想通りのグラスとデカンタを見つけ値段を聞くとやはりそれなりでした。グラスは2脚のペアで売られていたため、予算のことも考え少々ケチって、デカンタとグラス4脚を購入しました。そして保険をかけて船便で日本へ。
破損もなく無事我が家に迎え入れることができ、ご機嫌だったのですが、わずか数ヶ月後に1脚を自ら破損……。残り3脚という、なんだか微妙な数になってしまいました。そして、あの時ケチらずにもう2脚買っていたらな~と何度も思いました。ですので私の経験上、実際に保有しておきたい数より多めに買っておくことをオススメします!
数は減ってしまいましたが、今でもそのボヘミアングラスが、プラハの色彩鮮やかな街に溜め息を漏らし、夕闇迫るカレル橋の上で過ごしたロマンチックな一時を思い出させてくれます。