上海随一の観光スポット 「豫園と豫園商城」
「豫園」は、外灘と並ぶ、上海の代表的な観光スポットの一つです。明の時代に18年かけて造られた、面積およそ2万平方メートルという広大な庭園です。周辺は「豫園商城」と呼ばれるショッピング&グルメゾーンとなっています。上海を訪れたツアー客が必ず訪れると言えそうなのが、豫園。さまざまな彫刻や技巧が凝らされた楼閣の間に、緑豊かな木々や池、各地から集められたという奇岩が配され、散策する観光客の目を楽しませてくれます。
もともとここは、16世紀半ば、中国史で言う明の時代に、四川省の役人であった潘允瑞という人物が造った個人の庭園でした。建設の動機は、故郷を懐かしむ両親を慰めるためだったということです。しかし18年かけて完成したときには、父親はもう亡くなっていたそうです。
清の時代になると潘氏は衰え、この園も荒廃してしまいました。しかし18世紀に上海の有力者たちが再建をはかり、名前も「西園」と改めました。当時は現在の2倍の広さがあったと言います。
現在の豫園は、その「西園」の半分を1956年に庭園として整備し直したもの。あとの半分は飲食店やみやげ物店が並ぶ「豫園商城」となりました。にぎやかに立ち並ぶ店の中には、小籠包の本家だという店(南翔饅頭店)もあります。庭園見物のあとはここでショッピングやグルメを楽しむといいでしょう。
■豫園
住所:中国上海安仁街137号
開園時間:8:30~17:30(チケット販売は~17:00)、冬期は~16:45
定休日:なし
入園料:30元
アクセス:地下鉄10号線豫園駅から徒歩5分程度
※データは記事公開時点のものです。