香港オリジナルのミルクティーとフレンチトースト
ミルクティーはイギリス、フレンチトーストはフランスが本場。ですが、どちらも香港で独自の進化を遂げ、より濃密な味わいに仕上がっています。朝食やおやつにぴったりの香港では定番の軽食です。香りの高さやクリーミーさが魅力の香港式ミルクティー。一般的には「?茶(ナイチャー)」といいます。イギリス統治時代に生まれた飲み物ですが、イギリスのミルクティーとはまた一味違う濃厚な味わい。軽食が楽しめる喫茶店、茶餐廳(チャーチャーンテン)で楽しむことができます。
滑らかなストッキングミルクティー
香港式ミルクティーで有名な茶餐廳といえば、香港島サイドの中環にある蘭芳園。ここのミルクティーには驚くべき名前が付けられています。その名も「絲襪?茶」、日本語に訳せばストッキングミルクティーとでもいうのでしょうか。なんでもストッキング(広東語で「絲襪」といいます)のようなろ過袋で茶葉をこすとかで、飲み口もまた、ストッキングのように滑らかだそう(注:画像は別の店のミルクティーです)。濃厚な味のヒミツ
そのほか、店によって様々なこだわりがあり独自のレシピがあるそうですが、だいたいどこも数種類の茶葉をブレンドしており、ときにはプーアル茶などを少々加えるとか。また、普通の牛乳ではなくエバミルク(無糖練乳)やコンデンスミルク(加糖練乳)を使っているのも濃厚な味わいの理由です。香港式フレンチトーストもおすすめ
そして、このミルクティーと一緒に楽しみたいのが、やっぱり"香港式"のフレンチトースト。「西多士(サイトーシー)」といいます。こちらもやっぱり本場フランスとは一味違うもの。どう違うかというと、パンを卵や牛乳に浸したあとフライパンで焼くフランス式に対して、香港式はパンを油で揚げます。食べるときには、シロップやバター、コンデンスミルクをたっぷり。カロリーはかなり高そうですが、ぜひ一度お試しを!
■蘭芳園
住所:2 Gage Street, Central, Hong Kong
電話番号:2850-8683
営業時間:7:00~18:00
休業日:日曜日、旧正月3日間
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