香港粥は揚げパンを粥に付けて頂くのも特色
一口に中華料理といっても、広東、北京、四川、潮州料理…とたくさんの種類があります。しかし、なにを差し置いても必ず食べていただきたいのが「香港粥」です。日本人がイメージするお粥は、どちらかといえば病気のときに頂く「味気ない食事」、というものですが、香港のお粥はまったく違います。中華だしとごま油じっくり何時間もお米を煮込んでおり、深い味わいのお粥がいただけます。香港にはたくさんの麺粥店があります。香港の人たちはお粥の朝食をとってから出勤するのが一般的。せっかくなのでホテルの朝食をがまんして、街の麺粥屋さんへ出かけてみましょう。
ガイドブックにもたくさんの麺粥屋さんが紹介されていますが有名店の中でも当方のおすすめは、佐敦の『彌敦粥麺家』です。香港でも老舗のお粥屋さん。
お粥は31種類あり、いずれも1950~60年代からのラインナップ。
往年の香港映画にも出てきそうなレトロな雰囲気です。
(サモハンキンポーにそっくりなおじさんが入り口でお粥を作っています)
こちらは、あっさりとしていながらコクのあるおだしの香りがすばらしいです。お米のつぶがなくなるくらいに煮込んであり、トロトロさらさらとした食感です。
おすすめは海老や肉団子のお粥。お椀の底からこれでもか!というほどえびや団子が出てきてボリューム満点。でも、しつこくないので朝でも完食できちゃいます。
香港粥は、「油條」と言われる揚げパンをお粥に付けて頂くのも特色です。お粥とパンの組み合わせなんて、想像つかないと思いますが不思議ととても美味しいので試してみたい方はオーダーしてみましょう。
それから、オイスターソースのかかった青菜もぜひ頂いてみてください。ただ青菜を茹でてあるだけなのですが、こちらも驚きの美味しさです。お粥の箸やすめにもなります。
お粥は大体30HK$前後、揚げパンや青菜が10HK$前後です。大体どちらのお店でもこれくらいのお値段です。
お粥のほかにも麺など色々な食事がいただけますので、小腹がすいたときなどにもおすすめですよ。
■彌敦粥麺家
住所:九龍佐敦西貢街11号
電話番号:2384-7355
営業時間:7:30-23:30
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