ローマ時代が起源の世界遺産の街
ヴィチェンツァは、「ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラ」の一部として、市街全体が1994年にユネスコ世界遺産に登録されています。街の位置はヴェローナとヴェネツィアのほぼ真ん中あたり、ヴェネツィアからは電車1時間ほどの距離です。鉄道駅と旧市街はやや離れていますが、駅からまっすぐに延びる大通りを5分ほど歩くだけです。
街に着いたら、まずインフォメーション・オフィスに行きましょう。街の地図には、パラーディオの各作品の情報付きの地図や各施設の詳細情報、ヴィチェンツァとその近辺での催し物やエクスカーションなどを手に入れることができます。
このインフォメーション・オフィスがある広場は街の中心です。
ひときわ目立つバジリカは街のシンボルともいえる存在で、ここではしばしば建築に関する展示か行われています。パラーディオの代表作であるラ・トロンダ、オリンピコ劇場、キエリカーティ宮はやはり外すことはできません。
パラーディオ通りと名付けられた店舗の並ぶ賑やかな目抜き通りは、パラーディオ様式の繊細かつ威風堂々とした建築群が特徴的な町並みをつくっています。
しかし、この街は、パラーディオの建築作品だけではありません。ローマ時代に起源を持つ古い街です。
先述のパッラーディオ通りは、「ドクマーノ」という古代ローマのを構成する街路と一致し、街の原型を知ることができます。また、自然史・考古学博物館を見学するのも興味深いでしょう。さらに、宝飾品の見本市が開かれることでも有名で、ショッピングを楽しめます。
小さな街ですが、たくさんの顔を持っており、足を運ぶ価値のあるところです。
■Vicenza(ヴィチェンツァ)
住所:Piazza dei Signori 8(シリョーリ広場のインフォメーション・オフィス)
営業時間:10:00~14:00、14:30~18:30
アクセス:ヴェネツィアから電車で約1時間
HP:http://www.vicenzae.org
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