体脂肪率やBMIの計算方法と、体形タイプの診断方法を紹介します。男性・女性それぞれの数値の目安や自分の体形タイプを知ることで、ダイエットも成功しやすくなりますよ!
BMIの目安と計算方法
BMIとは、肥満度を知るために使われている体格指数で、身長と体重の関係から算出することができるもの。Body Mass Index(ボディ・マス・インデックス)の略語で、疫学調査に基づいた最も病気になりにくい数値を算出する国際的な値です。この数値が高ければ高いほど生活習慣病にもかかりやすいとされており、日本肥満学会では、男女共に「22」という数値が最も病気になりにくいといわれています(※1)。
では早速、計算式をもとに自分のBMIを調べてみましょう。
■BMIの計算式
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
例)体重が55kg、身長が160cmの場合、55(kg)÷1.6(m)÷1.6(m)=21.5
■目安となるBMI数値
・~18.5 =痩せ
・18.5~25=普通
・25~30 =肥満レベル1
・30~35 =肥満レベル2
・35~40 =肥満レベル3
・40~=肥満レベル4
また、「22」という最も病気になりにくいBMI数値から、標準体重を計算することもできます。標準体重とは、肥満でも痩せでも痩せすぎでもなく、統計的に最も健康的な生活ができるとされる理想的な体重をいいます。
■標準体重の計算式
標準体重=22×身長(m)×身長(m)
例)身長が160cmの場合、22×1.6(m)×1.6(m)=56.3(kg)
ここまで紹介してきた計算式で求められる数値は指標であり、全ての人に当てはまるわけではありません。骨格や筋肉の違いなどによっても最適な体重は変化するので、あくまでも目安として参考にしましょう。
体脂肪率の目安と計算方法
ダイエットにおいて体重と同じように意識したいのが体脂肪率の数値です。体脂肪率とは体重に占める体脂肪量の割合をパーセントで表した数値のこと。
体脂肪は、皮下脂肪や内臓脂肪を含む体内に蓄積された脂肪のことで、体や内臓を保温したり、ホルモンバランスを調整したりといった重要な役割があります(※2)。内臓脂肪をため込みすぎてしまうと生活習慣病のリスクが高まりますが、一方で体脂肪が不足しすぎると女性の場合は婦人科系トラブルの危険性が高まるため、注意が必要です(※3)
体脂肪率の計算式、適正体脂肪率の目安(※4)を紹介するので、参考にしてみてください。
■体脂肪率の計算式
体脂肪率(%)=体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100
■女性の適正体脂肪率の目安
・~19.9%:痩せ
・20.0%~29.9%:標準
・30.0%~34.9%:軽肥満
・35.0%~ :肥満
■男性の適正体脂肪率の目安
・~9.99%:痩せ
・10.0%~19.9%:標準
・20.0%~24.9%:軽肥満
・25.0%~:肥満
適正体脂肪率の目安を見てBMIが肥満レベルではないとしても、体脂肪率が30%を超えてしまう場合、「隠れ肥満」といって内臓に脂肪がたまっていることになるので注意が必要です。
また、体脂肪率は計測の時間帯や身体の中の水分、血流の影響を大きく受けるため、1日に2~3%程度の変動があり、容易には計算できません。計測には体脂肪計や体組成計といった専用の器具が必要になります。
大事なのは、毎日できるだけ同じ時間帯、同じ条件で測ることです。また、夜の入浴から2時間後ぐらいは、体内の水分量が安定しているといわれているので、この時間帯に測る習慣を持つのもよいでしょう。
体脂肪率とBMIから体形タイプを確認しましょう
先ほど求めたBMIと体脂肪率から、自分の体形タイプを診断してみましょう。
■隠れ肥満タイプ
特徴:BMIは標準、体脂肪率が高い。
■痩せタイプ
特徴:BMIも体脂肪率も少ない。
■標準タイプ
特徴:BMI、体脂肪率、ともに標準値。
■ぽっちゃりタイプ
特徴:BMI、体脂肪率、ともにやや高め。
■肥満タイプ
特徴:BMI、体脂肪率共に高い。
■筋肉太りタイプ
特徴:BMIが高く、体脂肪が少ない。
参考
※1 日本肥満学会「表 肥満度分類」
※2 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「三大栄養素の脂質の働きと1日の摂取量」
※3 厚生労働省 e-ヘルスネット「若い女性の『やせ』や無理なダイエットが引き起こす栄養問題」
※4 日本赤十字社 長浜赤十字病院 「体脂肪計の肥満判定の読み方」
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