留学には渡航前の費用と現地での生活費がかかります
20年程前にYFU(Youth For Understanding)という公益財団法人が運営する交換留学プログラムを1年間利用しました。財団に支払う料金は100万円だったと記憶しています。お金を払えば留学ができるのではなく、語学能力の試験と簡単な面接がありました。それほど難しいものではなかったので、年齢に応じての語学力があれば大丈夫かと思います。留学するまでの勉強法としてはありきたりですが、在留米軍基地向けラジオ(FEN)を聞き流す、英語を字幕なしで見る、英語の歌の書き取り、歌詞をみて自分なりに翻訳などをしていたように思います。効果の程は疑問が残るところですが、現地に入って日本語を一切使えない状況に追い込まれれば、必要に迫られて話せるようになりますので心配は要りません。
さて、支払った100万円の内訳についてですが、資料郵送費用、渡航費用(往復)、ビザ取得関連の手数料、その他運営費といったところだったのではないか、と思います。
事前サポートとして、オリエンテーション(1泊2日)が任意参加で開催されており、留学経験者の体験談や英会話によるディベート練習など、欧米式の授業のシミュレーションがあります。
また、現地についてからの費用ですが、これはホームステイ先の環境(学校までの距離や、そのご家庭の教育方針)により大分違いが出てきます。とはいえ、徒歩で通える距離に学校がある家庭は珍しいですので、大体は車あるいはバスでの通学になります。バス通学であればバス代、車での送迎の場合ガソリン代の一部負担などが求められるケースが多いと思います。比較的裕福なご家庭や、既に子どもが独立した家庭などにあたった場合は、こういう費用は請求されないケースが多いようですね。そのあたりは運ですね。
また、食費や日用品、学校関連で必要な諸費用も基本的には自分で支払いをする必要があります。ですので1年間で60~100万円程度は生活費として見込んでおきましょう。
YFUはホストファミリーに報酬を支払わない方針ですので、上記の費用負担の発生がありましたが、報酬を支払うケースの場合は事情が違うかも知れませんね。また、大学の留学ですとお酒が飲めたり、寮住まいだったりと、私生活の行動パターンが大幅に変わりますので、もっと生活費が必要かもしれません。