日本一の清流で遊ぶ ~高知県 四万十町「松葉川屋」~
「日本で最後の清流」と称される四万十川。ダムがなく自然が残るため天然アユが生息し、かがり火を振りながらアユを仕掛けに追い込む「火振り漁(7月中旬から10月中旬)」が今でも行われています。
「宿泊処 松葉川屋」は4代がそろう一家が営む民宿。宿は一日2組限定の一棟貸しで、隣には一家が住む母屋があります。宿のご主人は、火振り漁の川漁師の資格を持っているので、夕食は女将さん自慢のアユ料理が並びます。
看板猫はあくまで自然体。人見知りもなし。客人も家族のように迎え入れてくれるのが嬉しいですね。おや、そわそわし始めましたよ。なるほど。おばあちゃんが七輪でアユを焼き始めました。焼きたてのアユは大胆に頭からかぶり付いて。清潔な白い身からあがる爽やかな香りが湯気とともに口に広がります。
天然アユを堪能し、川で思いっきり遊んで童心に戻れる場所。ご家族で訪ねてほしい猫宿です。
■高知県 四万十町 「宿泊処 松葉川屋」
住所:高知県高岡郡四万十町七里甲166
TEL:0880-23-0416
地図:Yahoo!地図情報
アワビにフグ、豪華絢爛 ~三重県 伊勢志摩「くろつぎの小さな宿 おおなみ」~
「くつろぎの小さな宿 おおなみ」は、三重県志摩半島の南部の港町“安乗”にある5室の小さな宿。名古屋駅から特急電車に乗り約2時間で到着します。車窓からは美しい入江の風景が楽しめます。
安乗漁港は遠州灘の天然トラフグが揚がる良港。海女さんが潜り始める4月から登場するのが、知る人ぞ知るアワビです。宿では、アワビに地魚を加えた「えびす料理」を用意。6軒の宿主が集まった「安乗宿屋の六人衆」が地元素材を工夫して提供しようと考えた料理のひとつです。
この地方では、昔からアワビのことを「えびす貝」と呼び、殻に穀物を入れて商売繁盛のえびす神に供える風習があったそう。豪快にアワビをまるかじりすれば、潮の香りと共にうまみがしみ出してきます。続いて、アワビのから揚げと串焼き。肝のソースは驚くほど濃厚です。
看板猫は新米さん。かつてはムーちゃんという看板猫が、お客様のお出迎えからお見送りまで女将さんの右腕となって活躍していましたが、今は3匹が修行中です。
春はアワビ、冬はフグ。海の幸をお得に堪能できる宿。食通の仲間と訪ねてほしい猫宿です。
■ 高知県 志摩「くつろぎの小さな宿 おおなみ」
住所:三重県志摩市阿児町安乗1119-4
TEL:0599-47-4045
地図:Yahoo!地図情報
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