充電不安はもうすぐ解消、蓄電池としても利用可能
そもそも「運転していること自体がとにかく好き」という私のような人間でない限り、いえそんな私ですら100kmをぶっ通しで走れば「ちょっと休憩でもしようかな」と思うはず。車速は上に、バッテリーの出力と回生を表示するパワーメーターや、航続可能距離などは下のデジタルメーターに表示されます。いわゆるミッションはないので、マウスのようなシフトをクイッと入れるだけ
ただ電気自動車の場合、そう都合よく充電施設がなさそう、という不安はありますよね。確かにリーフならナビゲーションで充電スポットを案内してくれますが、それでも……。
そこで急速充電器の設置場所を調べてみると、2013年1月時点で1605カ所ありました(CHAdeMO調べ)。リーフがデビューした2010年12月の801カ所と比べ2倍に増えています。また東名高速道路の東京~名古屋間(中日本高速道路)なら既に11カ所あり、これなら十二分に高速道路を利用できます。
下道では日産ディーラーが今年3月末までに700店舗に設置する予定の他、コンビニやショッピングセンター、駐車場などさまざまな場所に用意されています。そもそも国は2014年3月までに3万5700台の急速充電器の普及を目指しています。あと1年で一気に22倍も増えるとなれば、充電の心配もなくなるのではないでしょうか。
リーフのバッテリーは家庭用の蓄電池としても使用できます。料金の安い深夜電力を貯めておいて日中に使うなど、あれこれおトクです。一般家庭の約2日分の電力を蓄電することができるので非常時にも便利
さらに注目しておきたいのが、リーフを家庭用蓄電池として利用するという考え方です。例えば電池容量3.2kWh/最大出力500wのあるリチウムイオン電池を使った家庭用蓄電池の価格は、補助金を使っても113万円します。
いっぽうリーフは、LEAF to Homeというシステムを使うと(別途30万円ほどでユニットを購入する必要あり)電池容量は7.5倍の24kWh/最大出力は12倍の6kw。非常時はもちろん、太陽光発電をされている人ならここに蓄電して電気を売ったり使ったりできますから、電気代がかなりおトクになります。
さらにこの蓄電池としての価値は、車の寿命より長く続くんです。将来劣化して車の電池として使えなくなったとしても家庭用蓄電池としてはまだまだ十分活用できるからです。
蓄電池としての利用はプリウスにもできません。それで160万円というのは、先の家庭用蓄電池の価格とスペックから考えると、とてもおいしく思えませんか?
原稿執筆時点で200万円以下は30台以上もあります。いずれも修復歴なしで走行距離も多くが1万km以下。だいたいガソリン代に比べて電気代は、CMの通りではるかに安いですからね。さらに蓄電池としてのおトク度を計算したら……目先の航続距離ばかりに目を奪われていると、おいしい果実をみすみす逃すことになりそうですよ。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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