金魚/金魚関連情報

金魚に関する厳選おすすめ書籍6選

金魚の図鑑、飼育(飼い方)、病気の治療法など、金魚に関する本は多数出版されてます。そこで今回は金魚に関するもので初心者から上級者まで、特にオススメできる書籍を厳選してご紹介します。

菊池 洋明

執筆者:菊池 洋明

金魚ガイド

金魚について知りたい人におすすめの本

金魚についてもっと知りたい!

 

金魚に関する書籍は多数出版されており、金魚のことについて知ろうと思っても、どれを選べばよいか迷ってしまうことも多いと思います。そこで今回は初心者から上級者までオススメできる特に素晴らしい内容を持つ書籍を厳選してご紹介します。


『新版 金魚の衣・食・住』(どうぶつ出版)

まず、金魚飼育に関する本としてオススメしたい本が『金魚の衣・食・住』(どうぶつ出版)です。日本インターネット金魚愛好会副会長の川田洋之助氏の著作で、飼育本はこれ一冊で十分といってもよいほど、飼育に関する知識や方法が充実しています。病気の治療法も詳しく載っており、具体的な治療薬の商品名、他の病気の合併感染がみられた場合の対応などが細かく記述されています。他の飼育本と比較すると写真が若干少ないと感じられるかもしれませんが、その分実用的な記事が満載です。 初心者から上級者までお勧めします。

『原色金魚図鑑』(池田書店)

著者の金魚に対する愛を感じさせてくれ、見ているだけで楽しくなる本としてオススメしたいのが『原色金魚図鑑』(池田書店)です。先ほどご紹介した『金魚の衣・食・住』の著者でもある川田洋之助氏と東京海洋大学教授の岡本信明氏のお二人が、金魚の魅力について談義を交わしながら金魚について紹介している図鑑本です。金魚の品種の解説のみならず、生産から流通、金魚の楽しみ方など、様々な金魚の知識がこの一冊に詰まっています。金魚に関するコラムも秀逸で、きっと新しい知見を得ることができるはずです。ザラっとした紙に印刷された写真や記事がレトロ感を醸し出しており、まさに金魚を愛する人が全ての人に向けて出版した、こだわりの一冊となっています。

『金魚入門―知っておきたい、泳ぐ宝石たちの秘密』(ネコパブリッシング)

金魚に関する番組のDVD本としてオススメしたいのが、『金魚入門―知っておきたい、泳ぐ宝石たちの秘密』(ネコパブリッシング)です。10年近く前、当初NHKハイビジョン特別番組として、BSハイビジョンでのみ放送され、出来の良さから再放送の要望が多く、後日NHK総合でも放送された特別番組「決定版!金魚大百科」のDVDが収録されたDVD本です。

この番組は、様々な品種の流麗な映像をユニークな解説とともに紹介し、金魚の歴史から飼育方法、日本人の生活と金魚、日本らんちゅう協会全国品評大会や愛好家の日常、イギリス(ブリストルシュブンキン)や中国の金魚事情など、初心者から本格的な愛好家まで勉強になり、楽しめる番組でした。このNHK特番「決定版!金魚大百科」を収録したDVD2枚組と、金魚についての冊子がセットになったのが『金魚入門―知っておきたい、泳ぐ宝石たちの秘密』です。金魚の魅力の奥深さを映像で存分に堪能できます。

金魚入門―知っておきたい、泳ぐ宝石たちの秘密 ()

『きんぎょ-Kingyo- 新装版』(パイインターナショナル)

金魚に興味のない方にもオススメしたいのが、『きんぎょ-Kingyo-』です。日本人の暮らしの中で、器や玩具、工芸品として描かれてきた金魚の数々が多数紹介されており、金魚の品種、交配の歴史、文化、文学と様々な観点に触れた素晴らしい構成となっています。

一般の飼育本とは一味異なる美しい写真と、アートディレクションにより、金魚の魅力がすべて凝縮された一冊と言っても過言ではありません。芸術家・岡本太郎の実母でもある大正・昭和期の小説家、岡本かの子の名作『金魚繚乱』も掲載されています。金魚好きの方にも、そうでない方にも、ぜひオススメしたい一冊です。

『日本金魚大鑑』(ピーシーズ)

金魚の図鑑としてオススメしたい本が『日本金魚大鑑』(ピーシーズ)です。これこそまさに日本金魚の決定版と呼ぶに相応しい一冊で、日本で永い時間をかけて洗練されてきた、日本金魚ならではの美しい個体画像が品種別に「これでもか!」というほど豊富に掲載されています。古くからの品種のみだけでなく、天青、東海錦、穂竜、三州錦などといった、日本金魚の比較的新しい品種もしっかり収録されており、見応え読み応えともに充分な出来上がりとなっています。200ページを超えるボリュームに、全頁オールカラーという充実ぶりです。姉妹本として『中国金魚大鑑』(ピーシーズ)も発行されています。

日本金魚大鑑 (金魚伝承別冊)

 

『金魚と日本人』(三一書房)

最後にオススメするのは、『金魚と日本人』(三一書房)です。江ノ島水族館館長や金沢水族館副館長などを歴任した農学博士・鈴木克美氏の著作で、日本人と金魚の関わりを歴史、文化面から深く考察。江戸の時代の金魚はどんな風に飼われていたかなど、非常に興味深く読み応えがあります。金魚を主題にした珍しい一冊で超オススメです。残念なのは現在は絶版になっているようで、古本としてしか購入できず、価格も定価より高くなっていることです。しかし、プレミア価格がついていることは、良書であることの証と言えるかもしれません。金魚について興味がある方には、自信を持ってオススメします。


【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場でペット用品を見るAmazon で金魚用のペットグッズを見る
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます