木材の利点と注意点
木材の利点は、強度があり、見た目が美しく、肌触りが良く、加工しやすいことでいままでも、いろんな商品が出ています。建築材料の中では、床材、壁材、天井材、構造材として利用され、自然素材としてもっとも親しまれています。
ただ注意点としては、木材は腐るということがあるので、特に湿気の多い状態で長時間経過させないということが必要です。
屋根の大きな神社やお寺の柱などは、雨に濡れにくく、また万が一濡れたとしても乾きやすいように考えられているので、腐ることもなく長年絶えてきています。しかし最近の住宅の多くが、屋根が建物に対して小さく、壁が濡れやすいと言えます。万が一、壁から雨がしみこんだ場合には、壁で覆われている柱等が長期に渡って濡れた状態で乾燥せず、腐ることもあります。
このようなことから、壁から雨の侵入しないしっかりとした造りが必要です。また外からだけでなく、内部の冷暖房による結露水も影響するので、結露の起きない断熱計画も必要です。
また床材として、無垢フローリングも人気材料ではありますが、湿気を長期間与えないようにすることと、床暖房を利用する部屋では、反ったりすることがあるので、床暖房対応の無垢フローリングを使用する必要があります。
無垢フローリング
屋外で使用されているウッドデッキも注意が必要です。屋外は雨で濡れることが多いので、大きな家具や植木鉢などを置いている場合は、雨のあとに移動させて乾燥させましょう。
屋外デッキ材
参考例 屋外デッキ材と屋外木製家具
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