正しいダンドリを知っておくと、あとで後悔しない住宅購入ができます。
【記事のインデックス】
物件選びの前にすることは?……1P目
正しい資金計画の立て方……2P目
物件選びの前にすることは?
アベノミクスによる将来の景気回復の期待から、円安・株価上昇を受け、消費者マインドも好転し、住宅購入を検討する人も増えています。最近、ガイド平野が受けるFP相談で多いのは、住宅購入の資金計画についてです。具体的には、「適正な購入予算の目安を知りたい」とか、「自分たちに合った住宅ローンの組み方を知りたい」といった内容が、相談の上位を占めます。住宅購入やローンの契約までに余裕を持った相談であれば良いのですが、中には、契約の前日になって、住宅ローンを払い続けることができるか、自分たちに不相応な金額の物件ではないかと、急に不安になって、相談にいらっしゃるケースもあります。もちろん、最終的には、安心して住宅を購入するのが一番ですが、前日に契約をキャンセルするのでは、これまで、時間をかけて物件選びをしたことが水の泡になってしまいます。そうならないための正しい住宅購入のダンドリを知っておくと良いでしょう。
将来のライフスタイルなどの生活イメージを持つ
■物件選びから入らない住宅探しを始めたきっかけを聞くと、チラシやWeb広告が目に入り、なんとなく関心を持ち、それから、いろいろと情報収集するようになるうちに、住宅購入を真剣に考えるようになったというケースが意外と多いです。その場合、価格や間取り、駅からの距離などの基本部分の比較中心の物件選びになってしまいがちです。肝心の自分たちに合った住まいの条件が不明確なままなので、最終的に物件を選ぶ判断ができない、という結果になってしまいがちです。
■住まいに対する基本方針を決めることが先決
きっかけは、チラシやWeb広告など、何でも良いのですが、住宅購入を検討する際は、住まいに関する基本方針を決めることが先決です。「住まいを購入することが必要か?」、「住まいを購入するのは今なのか?」です。
「住まい」は、生活の拠点となるものです。長い人生の中で、「住まい」を購入すると、生活の拠点が固定されます。生活の拠点が定まれば、拠点を中心に生活設計が立てやすくなります。その反面、人生の中で大きな変化があった場合、自由に動けないという足かせになってしまう可能性もあります。
また、住まいの広さや立地も仕事優先か、子育て優先かなど、ライフスタイルや家族構成などによって大きく変わってきます。購入する時期についても、転勤などが落ち着く年代であるとか、家族構成がある程度、確定した頃であるとか、さまざま考えられます。
また、子育てだけではなく、将来の親の介護のことも考えて、親の目の届く場所に住むであるとか、将来的に同居する可能性があるかもしれないなど、自分たちだけではなく、親のことも考えてみる必要があります。
住宅購入を検討する際に、夫婦間で深く話し合っていないと、うまく住宅を購入した場合でも、後になってさまざまな問題が出てきて、対応が難しくなることが考えられます。
>>住まいの基本方針の次は、資金計画を