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ギネスビールを語る5つの数字(2ページ目)

アイルランド国内の根強い支持にとどまらず、世界中で飲まれているギネス。そんなギネスの人気を語るうえでキーとなる5つの数字をご紹介します。知らなくてもおいしく飲めますが、知ればもっとおいしくなるかも!?

執筆者:原 貴子


世界150カ国に流通、そして5カ国には……

世界約150カ国で飲まれているギネス。うち49カ国では醸造もしているそうです。さらにその中の5カ国の醸造所はギネスにより所有されています。アイルランドのほか、自社の醸造所があるのはマレーシア、ナイジェリア、ガーナ、カメルーン。5カ国中3カ国がアフリカというのはなんだか意外。マレーシアは日本から旅行で行く方も多いと思うので、現地を訪れた際はぜひトライしてほしいですね。本家のギネスが所有している醸造所がある国なら、鮮度はもちろん味も期待できそうです。

ちなみにギネスは全世界で日々1000万杯が飲まれているとか。やはり、ギネスは世界のギネスでもあるんですね。

9000年間、45ポンド。

ゲート

ギネスはセントジェームスゲートからスタートした

ギネスまわりの数字でもっとも驚くべき数字といえばやはりこれでしょう。1759年12月31日、ギネスの創始者アーサー・ギネスは、ダブリンのセントジェームスゲートの醸造所を9000年間にわたって45ポンドで借り上げる契約をとりつけます。当時は荒廃し設備の不十分な小さな醸造所があるだけだったという一帯。またダブリンのビール業界は、減税措置のあったイギリスのビールによってかなり苦戦を強いられていたともいわれているので、その結果こういった荒れ果てた醸造所あったのかもしれません。そんな状況下で、親から引き継いだ地方の醸造所を弟に託し、ダブリンで勝負をしたアーサー・ギネス。現在ギネスストアハウスがあるセントジェームスゲートは、彼がゼロからのスタートを切った場所。そういう意味で、ギネスのすべてを紹介しているストアハウスがここにあるのとてもふさわしい気がします。

それにしても当時も現在も到底予想のつかない遠い未来に渡る契約。現在のギネスの国内外でのポジジョンを見据えていたかのような創始者のアイデアと行動力にはただただ驚くばかりです。世界のギネスは、彼のスピリットの賜物と言えるでしょう。
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