アイルランドで消費される2パイント中1パイントは……
今日もダブリンの醸造所では300万パイントのギネスがつくられている
アイルランドで1日に消費されているお酒の2パイント中1パイントはギネスだと言われています。つまり半分はギネスなんですね。この圧倒的な消費量の一方で、アイルランドの若者が頻繁に飲むのはギネス以外の飲み物だったりします。ガイドも課題などが終わると、打ち上げと称してクラスメイトでパブに行ったりしていたのですが、ギネスを一杯目にオーダーするとアイリッシュ男子によく驚かれたものです。彼らはハイネケンなど軽めのラガーを中心に飲むのですが、やはりかなりの量を飲みます。では誰が主にギネスを飲んでいるのかというと、年配の方がより多いように思います。本場のパブに足を運んだ際は、アイルランド人の飲むドリンクに目を凝らしてみるとその様子がわかります。
198キロカロリー
重たいのでそれほど飲めないのも体に良い秘訣!?
ギネス・ヘルシー説はアイルランドでは有名で、「Guiness is good for you.(ギネスは体に良い)」などの有名なキャッチコピーもあります。年配の方がギネスを好む理由は味だけでなくこのあたりにもあるのかもしれないですね。
近年ではアメリカのウィスコンシン大学のリサーチャーがギネスは心臓発作や血栓ができるリスクを低下させる効果があるとも発表。また免疫力を向上させる抗酸化物質が豊富に含まれているとも言われています。気になるカロリーは、1パイント約198キロカロリー。同量のオレンジジュースよりも低いのだとか。
水、麦芽、ホップ、イーストの4つの自然の恵みが生み出すギネスの味。アイルランドのギネスを飲むと、その鮮度が生み出すコクのある苦みと後に残るほのかな甘み、泡のきめ細かさといった部分に感動するのですが、確かによく味わうとどこか滋味深い味がします。
119.5秒
サージング中のギネス
ギネスの発表ではパーフェクトなパイントを注ぐには、サージングの工程で119.5秒かかると言われています。サージングとは、グラスの一定部分までギネスを注いだ後、グラス内で独自の成分が対流を起こして上部へと立ち上り、クリーミーな泡へと変わる工程を指します。いち早く飲みたい気持ちをぐっとガマンしてサージングが終わるのを待ち、その後さらにギネスを注ぎ足してもらうと、おいしいギネスの完成。パブなどでは、サージングの間にほかのビールを注いでいる姿もちらほら。面白いので注目してみてくださいね。