ETF/東証に上場するETF(上場投資信託)の特徴

リートETFなぜ注目?ETFの種類と投資法

日本や世界景気の回復が期待される中、投資家からの熱い視線を集めているのがリート市場。かつて金融危機で大きく値下がりしたリート価格は、今や危機前の水準を回復してきています。気になるリート(不動産投信)ETFの種類や投資法についてご紹介しましょう。

執筆者:村岡 里香

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金融危機のダメージから大きく回復するリート市場

積極的な金融緩和であふれたマネーが不動産市場にも流入。世界景気の本格回復でリスクオンの流れはつづくのか…!?

金融緩和であふれたマネーが不動産市場にも流入。リスクオンの流れはこのままつづくのか…?

リーマンショック以降、世界的な景気低迷がつづく中、少しでも高い利回りを求めるマネーの受け皿の一つとなったのが、リート(不動産投信)市場です。リート市場も金融危機で大きなダメージを受けましたが、継続的な賃料収入によって安定的な利回りが得られる特徴が大きく見直されました。

そのリート市場に昨年から追い風が吹いており、国内、海外先進国のリート指数は、昨年1年間でそれぞれプラス約40%、35%と大きく上昇。今年に入ってからもさらにそれぞれ1割程度上昇し、現在はリーマンショック前の水準を回復してきています。

アメリカと中国に景気回復の兆しが現れ、足かせだった欧州の金融不安も徐々に後退。世界経済に明るさがみえてきたことで不動産市況の回復期待が高まり、投資マネーがリート市場に流入する動きとなっています。

個人投資家に便利なのはリートETF?リートファンド?

そんな中注目されているのが個人投資家にもアクセスしやすいリートETFやリートファンドです(リートやリートETFの特徴については「リートに投資するETFの分配金をチェック!」をご参照ください)。

非上場の一般のリートファンドが現在170本以上もあるのに比べ、国内で購入できるリートETFの本数はまだ多くありません。一般のファンドの方がETFより商品の選択肢は豊富です。しかし、同じ投資対象のものであれば、保有コストが安いETFのほうがおすすめです。現在売り出されているリートファンドの多くがアクティブ型で信託報酬が高め。コスト負担の重さから、長期の運用成績でベンチマークに負けているファンドが多い傾向があるからです。

次のページで、リートETFの主な商品をご紹介しましょう。
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