ETF/東証に上場するETF(上場投資信託)の特徴

短期で勝負!ブル・ベア型ETFの活用法

代表的な株価指数と同じ動きをすることで知られるETFですが、最近では株価指数と異なる値動きをするタイプも登場しています。マーケット環境を選ばず収益を狙えるブル・ベア(レバレッジ・インバース)型FTFもその一つ。その特徴と活用法についてご紹介しましょう。

執筆者:村岡 里香

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株価指数の動きに連動することで知られるETFですが、最近では代表的な株価指数とは異なる値動きを目指す新しいタイプの商品も登場してきています。昨年上場したブル・ベア(レバレッジ・インバース)型と呼ばれるETFもその一つ。どのような商品なのかをご紹介しましょう。

値動き2倍の「ブル型」、値動き逆の「ベア型」

ブル(雄牛)とベア(熊)、今はどちらの攻撃スタイルが適してる!

ブル(雄牛)とベア(熊)、今の投資環境にはどちらの攻撃スタイルが合ってる!?

ブル型の「ブル」は、雄牛という意味で、角を下から上につき上げる動作から「上昇相場」をあらわす言葉。つまり「ブル型ETF」は上昇相場において高いリターンが期待できるタイプです。

たとえば、日経平均株価を対象とするブル型ETFであれば、日経平均株価が1日で5%上昇すると、価格が2倍の10%上昇する仕組みになっています。反対に日経平均株価が5%下落すると、ETFの価格は10%下落します。よって、とてもハイリスクです。このタイプは実際のマーケットの倍の値動きをすることから、「レバレッジ(てこの原理)型」とも呼ばれています。

一方、ベア型の「ベア」はクマという意味で、爪を上から下に振り下ろす動作から「下落相場」をあらわします。つまり「ベア型ETF」は下落相場においてリターンが期待できるタイプということ。たとえば、日経平均株価が1日で5%下がると、日経平均株価を対象とするベア型ETFの価格は5%上昇します。反対に日経平均株価が5%上がると、ベア型ETFの価格は5%下がります。対象とする株価指数とは逆の値動きをすることから、「インバース(逆の、反対の)型」とも呼ばれています。


現在はTOPIX、日経平均株価、中国株に投資するタイプが上場。

現在国内で上場しているブルベア型ETF。TOPIXと日経平均株価を対象とするタイプと、海外ものでは中国株タイプが取引されてます。


では、ブル・ベア型ETFの活用法について、次のページでご紹介しましょう。

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