LEDシーリングライトのデメリット(器種による)
写真2.調色器具を電球色に設定
1、寿命がきたら器具ごと交換
LEDランプと器具が一体なので、ランプの寿命イコール器具寿命になります。前述のようにLEDの寿命は4万時間が多く、例えば1日10時間点灯すると約10年で計算上、器具の交換時期を迎えることになります。
一方で、白熱灯や蛍光灯の器具ではランプが切れたら、ランプのみ交換していたので、清掃などのメンテナンスが良ければ、実際に10年以上持たせている場合が多いです。ただし、どのような照明器具でも、寿命は約10年くらいとされているので、メンテナンスが徹底されていなければ、本来、蛍光灯器具でも10年が交換時期の目安になります。
2、調光時にちらつきがある
調光により低照度に設定した時、光がちらつくものもあります。
写真3.調色器具を白色に設定
ブルーライトの人体への悪影響はまだ研究段階ではありますが、例えばブルーライトをカットした眼鏡が流行するなど、ブルーライトの影響は認識されつつあります。
4.指向性のある光に違和感を感じる
蛍光灯の拡散光に慣れていると、光に指向性のあるLEDは、拡散パネルで拡散されているとはいえ、少し陰影が強く感じることがあります。そのため壁面や天井面に広がる光が少ない器具では、床面は十分明るくても部屋の印象として暗くなったと感じる場合があります。
5.光色の設定によっては、演色性が変わる可能性がある
電球色から白色に変えられる調色タイプの器具の中には、演色性が悪くなるものもあるので、注意する必要があります。例えば、写真2、3は同じLEDシーリングライトの光色を変えて、測定器で波長を測定していますが、電球色(2638K)ではRa(CRI)91と高く、白色(4558K)ではRaが70以下になっていることがわかります。(写真2、3)
6.調光しないと乳白カバーが眩しい
これも、器種によりますが、昼白色の光色で全点灯の場合、直視するとまぶしく感じるものもあります。
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