トリノから行く小さな町 白トリュフ香るアルバ
美味しいワインと白トリュフで知られるアルバは、トリノから南南東へ、約60キロの位置にある小さな町。ピエモンテ州を代表するワインを生産する、クーネオ県の中心的な町のひとつで、周囲にはブドウを生産する美しい丘陵地帯が広がっています。アルバの町をお散歩
町は、プラプラと歩いて約2~3時間程度あれば見て回れる大きさ。レンガ造りのよく手入れされた町並みは美しく、いかにも歴史あるヨーロッパを感じさせてくれます。町の歴史はとても古く、基礎は古代ローマ時代まで遡りますが、町の中心には、中世時代からルネッサンス時代にかけて建造された歴史ある建物が軒を連ねています。1377年にボルナーバ・ダ・モーデナが描いた「慈悲聖母」がある「サン・ジョバンニ教会」や、14世紀建造のゴシック様式が厳格な雰囲気を醸し出す「サン・ドメニコ教会」など、重要な教会の他、メインストリートの「ヴォットリオ・エマヌエレ通り」沿いにも、帯状装飾が美し15世紀の宮殿「ド宮殿」や、「コンティ・ベッリ宮殿」が佇み、中世時代の塔も見え隠れする町は、そぞろ歩くだけでも充分に歴史散歩を堪能させてくれます。
アルバの白トリュフ市
アルバと言えば、やっぱり白トリュフ。毎年10月に開催される「アルバの白トリュフ市 Fiera Nazionale del Tartufo Bianco d'Alba」が世界的に有名で、オークションでは、数千万から数億などという白トリュフが登場し、話題になることもあります。業者をはじめ、観光客やグルメマニアが世界中から押し寄せ、最も町がにぎわいを見せる白トリュフの旬の時期(9~12月)は、町にはほんのりトリュフの香りが漂っています。
トリュフ加工食材専門店の「タルトゥーフィ・ポンツィオ」
町の食材店でも白トリュフを扱っている店もあり、ミラノやトリノで購入するよりは、多少お得な値段で見つかります。香りが最も大切な食材だけに、お土産に持って帰るのは少々難易度が高くなるので、それほど気合を入れたくない……と言う方には、トリュフ加工専門店がオススメ!瓶詰の乾燥トリュフリゾットや、白トリュフ入り塩、トリュフバター、そして定番(?)のトリュフチョコレートなどなど、持ち運びしやすいトリュフ土産品が揃っています。
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■Tartufi Ponzio
住所:Via Vittorio Emanuele 26
TEL:0173-440456
営業:9:30~19:00(11~3月は~18:00)
定休日:火曜(ただし9月1日~11月15日は無休)、冬季休業あり
アクセス:メインストリートのヴィットリオ・エマヌエーレ通り沿い
アルバで立ち寄りたい人気のカフェ「ヴィン・カフェ」
アルバ周辺の美味しいものを集めていながら、気軽な気分で楽しめる人気のカフェ・リストランテ「Vincafe'」。メインストリートの入り口にあり、地元のアルバ人が待ち合わせや食事、アペリティーボでよく利用するお店です。トリノからの日帰りで、ランチ時間が不規則になりそう、でもきちんと美味しいいものを食べたいときに、かなりおススメです。地元素材にこだわった料理や食材には、季節のタリアリン(ピエモンテ弁でタリオリーニのこと)や、ビテッロ・トンナートなどの定番ピエモンテ料理ももち ろんあります!
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■VinCafe'
住所:Via Vittorio Emanuele, 12
TEL:0173-364603
営業時間:12:00~24:00(バール7:00~)
定休日:不定休
アクセス:メインストリートのヴィットリオ・エマヌエーレ通り沿い