検査の申し込み
イビキがひどい人は、睡眠時無呼吸症候群の検査をお勧めします
もっと多くの睡眠時無呼吸症候群の患者さんを見つけ出すために、平成24年夏から、日本自動車連盟(JAF)と運輸・交通SAS対策支援センター(SASサポートセンター)が、自宅で簡易検査を受けられるサービスを始めました。
検査の申し込みは、運輸・交通SAS対策支援センターのサイトから必要事項を入力するだけです。個人で申し込んだ場合の費用は、検査費用5,000円+代引き手数料315円+送料です。JAF会員は200円の割引を受けられます。
申込みが受け付けられると、運輸・交通SAS対策支援センターから日程調整のメールが来ます。メールにある専用のサイトにアクセスして、検査機器を届けてもらう日時を決めます。
検査の仕方
これが検査機器の本体とプローブです
問診票には、検査当日の健康状態や睡眠の記録、日常生活についてのアンケートを記入します。日常生活についてのアンケートなど、書けるところは検査の前に書いておきましょう。
検査機器は、届いてから3日後に佐川急便が取りに来ます。ですから、検査は3日のうちで都合が良いときに行います。検査時間が4時間未満だと、正しい判定ができないことがあります。4時間以上眠れるときを選んで、検査しましょう。検査当日の食事や喫煙、飲酒、服薬は、普段通りに行ってください。
眠る前に、検査機器を体にセットします。本体は、マジックベルトで腕時計の位置に取り付けます。本体から出ているプローブ(指を挟むセンサー)は、人差し指・中指・薬指のどれかに装着します。プローブには指の形がついているので、爪の形があるほうを爪側にして指を挟みます。マニキュアをしている場合は、必ずマニキュアを取りましょう。
プローブに指を入れすぎると、検査中に痛くなります。また、浅すぎても正しく検査できません。プローブの発光部が爪の生え際あたりに来るように、深さを調整します。検査機器を取りつけられたら、電源スイッチを入れます。正しく動いていると、本体に脈拍数と酸素飽和度(血液中の酸素の量)が表示されます。うまく表示されないときは、プローブの向きを確認したり、別の指で試してみてください。
検査の準備ができたら、あとは眠るだけです。眠っている途中にプローブが外れたら、もう一度きちんとつけて、検査を続けてください。また、指が痛くなってきたら、別の指に付け替えましょう。朝、起きたら、電源を切ります。スイッチを入れてから10時間たつと自動的に電源が切れるので、10時間以上眠っても心配ありません。
検査結果の見方
重症の睡眠時無呼吸症候群でも、きちんと治療すればグッスリ眠れます
特に大切なのは、酸素飽和度(血液中の酸素の量)の変化です。健康な人の酸素飽和度は平均98%以上で、最低でも95%以上あります。酸素飽和度が基準の値から3%以上低下した1時間当たりの回数を「ODI3」といます。1時間当たり何回、無呼吸あるいは低呼吸の状態に陥ったか、を表しています。
ODI3が1未満であれば、正常です。ODI3が1以上5未満は正常範囲内ですが、睡眠呼吸障害が少し起こっています。ODI3が5以上15未満は、軽度の睡眠呼吸障害と判定されます。生活習慣の見直しなどを行っても日中の眠気が強ければ、睡眠専門の医療機関を受診しましょう。
ODI3が15以上30未満の人は、中等症の睡眠呼吸障害です。ODI3が30以上になると、睡眠呼吸障害も重症となります。これらに判定されたら、検査結果票を持って早めに専門の医療機関を受診してください。
この検査は個人だけでなく、会社などの団体でも申し込めます。交通機関で運転に従事している人は、自分の健康だけでなく他の人の安全のためにも、このような検査を受けることをお勧めします。
【関連サイト】
運輸・交通 SAS 対策支援センター
日本自動車連盟(JAF)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)