夜景・イルミネーション/夜景・イルミネーションの基本情報

失敗しない夜景観賞法 ホテル客室編(2ページ目)

夜景がきれいなホテルに泊ったのに、客室に入った時だけ窓の外を見て、後はなんとなく過ごしてしまうということはありませんか?せっかくなら存分に夜景を堪能したいものですが、それには室内の照明も重要です。今回は、窓ガラスへの映り込みを防ぎ夜景をより楽しむためのポイントをご紹介しています。

執筆者:厚東 宏枝

夜景がきれいに見える明るさ

ホテル大阪ベイタワー

ベッドサイドのブラケットを調光して点灯

本を読むなど明るさが必要な時にはおすすめ

夜景より照明器具に目がいく

まず、夜景を楽しむのであれば、ダウンライトやシーリングライトなどの全般照明は消灯します。天井からの照明は室内全体に光が広がるため、おのずと壁面や天井面も明るくなります。

全般照明以外に複数の器具があるときは、奥の壁から離れた、低い位置にあるものを選ぶと良いでしょう。明るさを調整できる調光スイッチがついていれば、明るさを落として点灯します。

例えば、写真のように、ベッドサイドのブラケットを調光して点灯すると雰囲気が良く夜景もきれいに見えます。窓際にある照明器具は、ソファで旅行のガイドブックを見たり、簡単な作業をするには良いですが、調光できない場合は、窓周辺が全体的に明るくなり、ベッドの視点から見ると、夜景よりそちらに目がいってしまいます。また、ソファに座ると自分自身が明るくなって窓ガラスに映り込みます。

ただ、灯具や自分自身の映り込みは、夜景を見る位置や角度によっても変わるので、ベッドやソファなど、見たい視点で確認しするとよいでしょう。また、点灯するのは、灯具自体が光らない、例えば金属シェードなどの器具が部屋の照明に使われていれば活用できます。
室内の様子も見える

ベッドやソファに座った視点からでも、映り込みが少ない

明るさには好みもありますが、私自身は、夜景を見るには部屋の全般照明は屋外と同じくらいの明るさがちょうど良いと思います。その明るさだと室内の様子が見えて、かつ夜景がきれいに見えます。照度でいえば、3ルクス程です※。3ルクスとは、一般的な公園の明るさです。初めは少し暗く感じるかもしれませんが、目には順応機能があり、しばらくたつと、だんだん見えやすくなります。また、照明器具の直下付近は数十ルクスもあるため、手元で何かを見たい時に不自由することはありません。
※ルクス:lx 照度(場所の明るさ)を表わす単位

ところで、屋内から夜景を見る場所としては、レストランや展望台などもありますが、それぞれ、照明をチェックするポイントも違ってきます。それについては、また今後の記事でご紹介しますので、お楽しみに!
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