フィンランド/フィンランド基本情報

フィンランドの郵便事情と郵便局の魅力(2ページ目)

旅先から絵はがきを出したり、買いすぎたおみやげを郵送したり……と、旅行者でもお世話になることが多い郵便局。確実に届けるための投函までの手順や料金体系を解説します。また、郵送箱のデザインひとつとってもおしゃれと評判な、フィンランド郵便局の魅力もレポート! さらに、サンタさんから手紙が届くユニークなサービスや、フィンランド人のこまめにポストカードを贈り合う文化についても紹介します。

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド


荷物を送りたいときは、納品物を携えてまず郵便局窓口へ

紙箱

郵便局に行けば、フィンランド郵便のテーマカラーであるオレンジを基調にした郵送用の紙箱が、サイズ様々に並んでいる

セルフ計量ブース

郵便局内には、計量や用紙記入のセルフブースもあるが、要領がわからなければ窓口に託すのが無難

重さのある物品を国外に郵送するときは、到着速度別に2種類の郵送サービスから選べます。より安い値段で送りたい場合は、宛先の記入用紙にPRIORITYのロゴが入った通常の荷物郵送サービスを、より速く送りたい場合は、EMSの利用がおすすめ。

郵便局には、自分で重さを量って該当用紙に宛先などを記入するセルフブースもあります。けれど、窓口に郵送物一式を持って行き、係員に重さを量ってもらい正しい用紙と記入事項を指南してもらうほうが確実。PRIORITYかEMSかを伝えて荷物を託し、アドバイス通りに記入用紙を埋めれば、あとは自動的に精算と発送手続きをしてくれます。

いずれにせよ、まずは自身で郵送物用の梱包材と箱の調達から。実は、気泡緩衝シート(いわゆる「ぷちぷち」)は郵便局によっては売られていないこともある、ホームセンターなどで手に入れなければなりません。例えばヘルシンキ中心街だと、マンネルヘイミン通りやカンッピショッピングセンター内に店舗を構えるClas ohlson(各店舗情報はこちら)に行けば見つかります。そのほか、緩衝用に軽く紙で包む程度なら、街なかで手に入る新聞や広告、フリーペーパー類も活用できます。

郵送箱については、郵便局に大小様々なサイズのものが揃っています。まず箱を購入してホテルに持ち帰り、梱包や納品をすべて終えてから改めて郵便局に持って行くのもよいし、箱詰めに大きく時間がかからないなら、納品物を直接郵便局に持って行って、その場で箱を選んで支払い前に詰めてしまい(テープ類も置いてあります)、窓口で郵送料を払うときに「この箱も今買います」と伝えるのでもOK。

通常の国際郵送サービス(PRIORITY)利用の場合

EMSとPRIORITY

到着スピードと値段を天秤にかけて、PRIORITYかEMSかを選ぼう

時間はかかるけれど安さ重視なのが、通常の国際郵送サービス(Postipaketti ulkomaille)。記入用紙にはPRIORITYのロゴがはいっています。

この場合、重量は30キログラムまでで、荷物の最長辺2メートル以内、かつ長辺+(短辺+奥行き)×2の長さの合計が3メートル以内でなければならない、という細かな規定あり。到着日の目安は6~14営業日内で、料金は重さに比例して上がり、2キログラムなら37ユーロ、最大値の30キログラムだと187ユーロ(2016年2月現在)となります。なお、着払いのサービスはありません。

EMS利用の場合

いっぽう、値段は高いけれどよりスピーディな到着が保証されているのが、EMSサービス(Pikapaketti ulkomaille)。記入用紙にもEMSのロゴがはいっています。

EMSの場合も重量は30キログラムまでで、荷物のサイズ条件は、上述したPRIORITY便と同じ。到着日の目安は2~8営業日内で、価格は荷物の形状と重さに応じて88~540ユーロとなります(2016年2月現在)。こちらも着払いは不可。

なお、PRIORITY・EMSどちらの記入用紙にも、宛先や送り主情報の他に、英語で内容物と個数、価格などを簡易説明する必要があります。

フィンランド版「ゆうメール」も活用度高し!

ポスティ・エクスプレス

ポスティ・エクスプレスは、まさに日本の「ゆうメール」の国際版

荷物の場合、重さに応じてかなり高額になっていきますが、もし総重量が500グラム以内で25×35×2センチの容量に収まる薄めの内容物ならば、ポスティ・エクスプレス(Posti Exprès)の利用がおすすめ。

ちょうど日本のゆうメールと同じタイプの厚手の紙封筒で、この中に収まり長辺の超えないのでものあれば、一律14ユーロ(2016年2月現在)で何でも送れるサービスです。荷物扱いにするより断然安く、到着日目安も最短3日とスピーディなので、本やテキスタイルなどのギフトを直送するのに活用できます。

次ページでは、観光スポットとしてのフィンランド郵便局の魅力をご紹介!
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