ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ

「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」の土屋公二シェフ

「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」の土屋公二シェフ

「テオブロマ」の土屋公二シェフと言えば、世界中のショコラやカカオ豆事情に誰よりも詳しく、現地へ行って見聞きし体験してきたことの豊富さと深さでは、日本のみならず世界でもトップレベルのショコラティエと言って間違いありません。

土屋シェフは、フランスで6年に渡り、有名パティスリーやショコラトリー、三ツ星レストラン等で修業。日本帰国後、パリの名店ショコラトリーの日本店オープニングシェフを務めるなどされ、1999年に代々木公園近くの富ヶ谷に自店「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」をオープンされました。当時はまだ、ヨーロッパで本格的に修業された日本人による、個人店のショコラティエはほとんどなく、まさに草分け的存在。現在は東京都内に5店舗を展開しています。

「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」の「ショコラセット」(飲み物の価格+470円で日替わりのボンボンショコラ4粒)を「ホット ショコラ ドリンク」(780円)とのセットで。ボンボンショコラは左から「Parapara(黒こしょう)、ごま、Lala(はちみつ)、ゆず」

「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」の「ショコラセット」(飲み物の価格+470円で日替わりのボンボンショコラ4粒)を「ホット ショコラ ドリンク」(780円)とのセットで。ボンボンショコラは左から「Parapara(黒こしょう)、ごま、Lala(はちみつ)、ゆず」


私がかつて「テオブロマ」渋谷店のサロンでいただいて感動したメニューの一つは、「ホット ショコラ ドリンク」でした。中世ヨーロッパの貴族がショコラドリンクを飲むのに使っていたような専用ポット「ショコラティエール」でいただけるのです。かき混ぜるための“モリニーニョ”という攪拌棒が蓋から突き出した姿は、博物館や書籍で見ていた姿そのもの!

ビター、ミルク、スパイス、ハーブの4種類から選べ、この日は一番好きな“スパイス”をチョイス。唐辛子がぴりっと効いてるような、心地よいスパイシー感が、古代のマヤ・インカ文明においてスパイスと共にすり潰して供物や薬として飲まれていたという「カカオ」の歴史を想像させてくれます。

普段は、甘い物には無糖のドリンクを合わせたくなりますが、こちらのショコラドリンクは、カカオの香りは豊かなのにさらっとして飲みやすく、喉が渇くようなことがないので、「ショコラセット」や「ケーキセット」の飲み物に選んでも美味しくいただけるのです。

4粒の日替わりボンボンショコラは、この日、「Parapara(黒こしょう)、黒ごま、Lala(はちみつ)、YUZU」でした。黒ごまと柚子は、土屋シェフが2011年にパリで開催された「サロン・デュ・ショコラ」のテーマ「JAPON」に合わせて出した4粒の和素材ショコラBOXに入っていたシリーズです。他に山椒、焼酎があり、現在も人気で、セットでも1粒ずつでも販売されています。

「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」の「内子の栗のモンブラン」(単品735円/ケーキセットは飲み物の価格+630円 ※他のケーキは+470円)

「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」の「内子の栗のモンブラン」(単品735円/ケーキセットは飲み物の価格+630円 ※他のケーキは+470円)


ショコラティエだけに、ケーキもチョコレートを使った物の種類が多く、代表作の「サンフォアキン・ドス」(525円)やタルト、シュークリームまでチョコレート味が揃っていますが、実は隠れた人気アイテムが「和栗」物。2009年秋から期間限定で登場した愛媛産「内子の栗のモンブラン」は、栗の香りがしっかり感じられ、ファンの多い一品です。濃厚な栗の風味に合わせて、中には、マスカルポーネを加えた生クリームと、ミルクチョコレートのクリームが絞られています。土台のメレンゲをチョコレートで薄くコーティングして、しけらないようにしているのも、ショコラティエらしい工夫です。

紅茶とのケーキセットにすると、こんな素敵な鉄瓶のポットに入れて持ってきていただけます。

「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」の店内にはチョコレートにまつわるポスターも沢山飾られている

「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」の店内にはチョコレートにまつわるポスターも沢山飾られている


「テオブロマ」はギリシャ語で「神様の食べ物」という意味で、カカオの木の学名も「 テオブロマ・カカオ(Theobroma cacao)」と言います。つまり店名は「カカオのミュージアム」という意味。その名のとおり、店内にチョコレートやカカオに関する様々な物が飾られているのも、お見逃しなく!

パリの蚤の市で買い求めたお菓子の型や、アフリカ在住民族のお面なども飾られ、まさにミュージアムのような店内

パリの蚤の市で買い求めたお菓子の型や、アフリカ在住民族のお面なども飾られ、まさにミュージアムのような店内


また、「テオブロマ」で見逃せないものの一つが「素敵なパッケージ」です。多くの商品に描かれているのは、画家・樋上公実子さんによるオリジナルイラスト。種類によって異なる動物達が描かれた「タブレット」(板チョコレート)も可愛らしく、ちょっとした時のギフトにも喜ばれること請け合いです。うさぎ柄のミルクチョコレート「タブレット オーレ」(80g/840円)や、りす柄のセミドライいちじく入りミルクチョコレート「レ・フィグ」(80g/945円)など、全種類欲しくなってしまいそう。最新版として、同じ動物柄で文庫本のような仕様の新パッケージも登場しています。

「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」の「キャビア ミルク」(110g/1575円)

「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」の「キャビア ミルク」(110g/1575円)


今シーズンの新作の一つ「キャビア ミルク」は、世界三大珍味の「キャビア」を模した人気定番の粒状チョコレートのミルク味バージョンです。これまでの物と異なり、中がサクサク食感のシリアル入りなのも新鮮。キャビアらしく「チョウザメ」が描かれたパッケージですが、実はこの絵柄も、最初は1匹だったチョウザメ君が、パートナーに出会い、翌年には子ザメが生まれ・・といった具合にラブストーリーとして展開しながら、新パッケージにリニューアルしてきました。今回のミルクバージョンは、なんと小さな子どものチョウザメがさらに2匹も増えているではありませんか! そんな遊び心も感じられる「テオブロマ」のセンスあるパッケージ、ファンが多いのも頷けます。

世界各国の「サロン・デュ・ショコラ」やカカオ農園を体験されてきた土屋シェフに、そこで感じられてきたことや、今後の展望について、インタビューをさせていただきました。次のページでご紹介します!