パート5を40問解くとガス欠を起こす
また、リスニング問題で疲弊した状態で、初級者の方がわからない問題に悪戦苦闘しながらパート5を全部解こうとすると、後半の問題で息切れしてしまい、集中力がなくなってしまうことがよくあります。ここで無理に40問解いてガス欠を起こしてしまうと、当然後半のパート7にも影響します。実際のところ、初級者の大半はパート5で点数を取れないにもかかわらず、つい時間をかけ過ぎてしまい、パート7に十分な時間を確保することができていません。スコアアップのための最重要パートであるパート7に時間とエネルギーを残しておくためにも、パート5の後半は捨ててしまいましょう。
パート5は最後に伸びるパート
パート5の後半を捨てるもう一つの理由は、語彙や表現などの知識をある程度身に付けてからでないと、パート5の正解率はなかなか上がらないということです。つまり、パート5は最後に点数が伸びるパートなのです。600~700点台の中級者でも、パート5では40問中20~25問くらいしか取れないという人はたくさんいます。ましてや、300点~400点台の初級者であれば、40問中15~20問取れれば十分です。ですから、「パート5はもう少し英語力がついてから、攻略すればよい」と考えてください。そのような姿勢でいた方が、必要以上に苦手意識や劣等感を抱くこともなくなり、精神的にも楽な気持ちでTOEICと向き合えると思います。
パート5の前半を解いた後は?
パート5の前半(101-121)の21問を8分で解いたら、後半は適当にCなどにマークして、パート6(長文穴埋め問題:設問3問×4題=12問)に進んでください。パート6は、問題にもよりますが、リーディングセクションの中では比較的簡単なパートになります。ここでは、1題につき平均1分30秒(4題を6分)くらいで解き終えるようにしてください。
パート5の前半を8分、パート6を6分で終わらせたとすると、14分経過しているので、残り時間はあと61分です。
各パートの終了時刻を意識する
TOEICは時間との戦い
パート7ではダブルパッセージを先にやる
前述したように、ダブルパッセージを捨てずに、ここで正答数を増やすことが、リーディングセクションでスコアアップする最大のカギになります。パート5の後半を捨てることによって、パート6終了後に、61分(最低でも60分)という残り時間を確保することができれば、初級者でもパート7を完答できる可能性があります。
そこで有効な戦略が、「シングルパッセージ問題よりも先に、ダブルパッセージ問題を解く」というものです。
なぜ、先にダブルパッセージに取り掛かかった方がよいのでしょうか?
その方が、シングルパッセージも含めて、最後まで解き終えられる可能性が高くなるからです。
続きは、初級者のためのTOEIC攻略法(3)をお読みください。