企業活動における「基本理念」と「ビジョン」の関係は、図のように表すことができます。まず一番の高みに「基本理念」があり、その下で「ビジョン」は成り立ち、それら企業の「価値観」に基づいて「戦略」以下の具体的なものに落とされていくわけです。
「価値観」=「基本理念」と「ビジョン」があってはじめて、「戦略」「管理」「業務」が有効に機能する組織マネジメントが成立する
「価値観」は組織の“共通言語”
「価値観」は制定をすることに意味があるのではありません。制定後、様々な手立てによって組織内へ浸透をはかりメンバー一人ひとりに強く意識させ共有をはかることではじめて、その役割を果たすことができるのです。事業を進める上でのあらゆる場面における意思決定や、行動の優先順位を決める際の判断基準となる、いわば組織内だけで通じる“共通言語”であり“憲法”でもあると言ってもいいでしょう。
すなわち企業活動において、「基本理念」「ビジョン」といった企業の「価値観」が存在しない組織は“共通言語”や“憲法”がないのも同然であり、「組織マネジメント」自体も存在していないと言っていいでしょう。また前エントリーでも触れたように、「価値観」は「ソフトの4S」に属する経営資源でありその構築や浸透には「ハードの3S」に比べて時間がかかります。「基本理念」や「ビジョン」が組織の成長と共に変わっていくことは必然でありますが、組織マネジメントの状況を踏まえない唐突、頻繁な変更は組織統制を欠く原因となりますので、その変更には十分な配慮が必要です。