ニキビは早めの対処が肝心!
ニキビが出来はじめたら放っておかず、まず自分でできることから試してみましょう。1.スキンケアの見直し
近年では、“コメドジェニック(ニキビが出来にくい処方)”のスキンケア製品が数多く発売されています。購入する際には、パッケージでそれを確認して購入するのも良いと思います。
具体的には、はじめにクレンジングと保湿剤を見直してみてください。クリームタイプ、乳液タイプ、ジェルタイプなどがありますが、一番のおすすめはジェルタイプです。特にクレンジングがオイルクレンジングの方は要注意です。また、ファンデーションにおいては、クリームタイプ、リキッドタイプ、パウダリータイプがありますが、パウダリータイプがおすすめです。
いずれも共通のポイントは、油分が多く含まれないもの。日頃使っているアイテムを見直し、必要なものは思い切って買い換える、ということが大切です。
2.食生活の注意点
簡単にいうと、「バランスの取れた食事を心がけましょう」ということに尽きます。ビタミン、ミネラルをバランスよく摂ることが大切です。また、いわゆるニキビが出来やすい食品(チョコレートやナッツ類、スナック菓子など)に関しては、個人差があり、全ての方に当てはまらないので、もしご自分にその傾向があれば控えるようにしてください。
3.ストレスを溜めない
ストレスは、一番難しいことかも知れません。人によって、感じ方や影響が現れるポイントが異なり、しかも、目には見えないものだからです。しかし実際に「仕事でストレスを感じることがあり、その後ニキビが急に増えてしまった」という声をよく耳にします。これには男性ホルモンが関係しています。ストレスによって増えた男性ホルモンが、皮膚、とくに毛穴に作用するとニキビを引き起こすのです。
以上のようにスキンケアや生活を見直しても、改善が見られない場合には、早めに皮膚科を受診しましょう。
最後に、皮膚科で受けられる主な治療のご紹介です。
ニキビの主な治療法
ニキビの種類によって、治療法も変わります。1.毛穴の入口のつまり
毛穴のつまりを改善する保険薬ディフェリン
ニキビに共通している点が「毛穴の入口のつまり」なので、皮膚の表面の硬く厚くなった角質を正常に戻す必要があります。
ひとつその優秀なアイテムとして、日本初の外用剤、『ディフェリン』をご紹介します。
海外では、ニキビ治療の代表格だった“アダパレン”が、日本でもようやく2008年に認可され、保険適応となりました。徐々に取り扱う皮膚科が増え、使用する方も増えています。その一方で、使用直後から1、2週間出現する反応(赤み、カサカサ、ヒリヒリなど)に困らされ、使用を断念してしまう人もいるような薬です。使用する前には説明をよく聞き、一時的な反応も理解した上で使用する必要があります。(参考:『differin.jp』)
保険適応外の治療も、近年では広く取り入れられています。重症な方、より早く確実な効果を望む方などが、お受けになります。具体的には、ピーリング治療や光線療法などです。これらは、美容皮膚科、美容外科で行っています。
2.白ニキビ・黒ニキビ
コメド圧出で用いる医療器具
具体的には、『コメド圧出(あっしゅつ)』という処置をします。写真の様な医療器具、コメド圧出器を用います。
3.赤ニキビ・黄色ニキビ
これらはアクネ菌という細菌の1種により炎症が起こっている状態。その症状などに応じて、外用または内服の抗生物質を使用します。
まだまだ、書ききれないニキビについて。治りにくい肌トラブルだからこそ、原因から対処法まで、奥が深いのです。
ニキビでお悩みのすべての方のご参考になれば幸いです。