転職のノウハウ/転職活動を始める前に

オンとオフを切りわける部下は厄介

仕事は9時から5時の間にだけ発生するものではなく、顧客のクレームが夜間に入ることもあります。どうしても対応を週末のうちに考えておかなければいけない時もあり、そんなときは上司と週末に電話会議をせざるを得ないというのが仕事の現実です。それにもかかわらず、部下の中にはオンとオフを切りわけたいと考えるタイプが増えていることが、最近よく指摘されています。

小松 俊明

執筆者:小松 俊明

転職のノウハウ・外資転職ガイド

部下の中には、オンとオフを完全に切りわけて、自分のプライベートの話は、全く会社では話したくないと言う人がいます。もちろん、そうした人は就業後の付き合いにもとても消極的になり、当然ながら週末に会社の人と会うことなどありえないという考え方を持っています。

仕事はいつやるのが効率的か

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ビジネスはタイミング勝負

もちろん残業は奨励されるものではないですし、まして週末まで働く必要はありません。ただし、仕事は9時から5時の間にだけ発生するものではなく、顧客のクレームが夜間に入ることもあります。どうしても対応を週末のうちに考えておかなければいけない時などは、上司と週末に電話会議をせざるを得ないというのが、仕事の現実です。

ではこうした極端にオンとオフを切りわけたがる部下に遭遇した際、上司はどうしたらいいのでしょうか。

まずは上司自らが仕事にメリハリをつけた会社生活を送り、それを部下に感じとらせることが大事です。つまり、毎日だらだらと残業するような働き方ではなく、むしろ意識的に早く帰る日を作ること。一方、急ぎの仕事があれば率先して残業し、時には週末も働いてもいいでしょう。働く意欲の高い社員を巻き込んで、そうした緊急の仕事は週末のうちに解決してしまってもいいかもしれません。

部下は上司のワークスタイルを見ている

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メリハリのある働き方が大事

大切なことは仕事の効率化であり、何と言っても確実に成果を出すことであるということを部下に教えるには、上司が自らを律したワークスタイルに踏み出すことが一番効果あります。

実際、オンとオフを切り替えるという発想は、一見オフの時間を確実に確保するための行動に見えますが、いつも決まった時間に休むというのは、むしろ非効率的なものです。

ただ問題は、上司がメリハリのない働き方をしたり、慢性的に残業したりすると、当然部下からすればそうはなりたくないわけですから、結局オンとオフを切りわけるという発想になりがちです。そうした矛盾した行動を上司が取らないようになれば、部下が態度を硬化することも段々と減ってくることでしょう。

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