好調なスタート
CX-5に続いて「スカイアクティブ テクノロジー」をフル投入した新型アテンザ。限られた試乗時間なので分からないこともあるが、人気のディーゼルはもちろん、ガソリンもトータルの完成度はかなり高いのは間違いない。
最初のひと月は、目標の7倍という好調なスタートを切ったそうで、年が明けても納車待ちも3か月くらいというからCX-5と同様、マツダ車ユーザー以外からの乗り替え派もかなり獲得しているのだろう。
大きいことはいいこと?
3代目となる新型アテンザは、従来どおりセダンとワゴンを設定する。セダンが全長4860×全幅1840×全高1450mm、ワゴンが4800×1840×1480mmとワゴンの方が60mm短い。ホイールベースもセダンの方が80mmも長くなっている。
先代と比べるとセダンは125mm長く、45mm広い。ワゴンの拡幅分はセダンと同一で、35mm長い。ひとまわり大きくなった恩恵は、もちろん室内や荷室の広さに還元されているが、最小回転半径はセダン、ワゴンともに若干拡大しているから駐車や取り回しに制約が出てくるシーンもあるはず。
実際にサイズや取り回し感は、ひとつ上のEセグメント級で狭い場所での扱いは気を使う。しかもインパネの上辺は高い位置に設定されており、さらに長めのボンネットも見切りがいいとは言えない。FRで小回りが効いてひとまわり小さなマークXあたりからの買い替えだと面食らうかもしれない。
のっけから否定的な見方になってしまったが、世界戦略車であるアテンザは、狭い住宅街で躊躇なく使うにはぎりぎりのサイズになってしまっているのだ。
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