ベルナール・ロワゾー
「ベルナール・ロワゾー」は、フランス料理界に革命を起こした名料理人、ベルナール・ロワゾー氏亡き後、ドミニク夫人らがその意志を受け継いで、「ラ・コート・ドール」の屋号を現在に改め、今なお三ツ星に輝き続けるブルゴーニュ地方のオーベルジュです。ブノワ・シャルヴェ氏は、2006年、26才で「ベルナール・ロワゾー」のシェフパティシエに就任。以来、ショコラ作りも本格化して、2009年度から連続して、フランスで有名なショコラの愛好家の会「C.C.C.」の品評会で4タブレットを獲得しています。今回の「アソート バラード・アン・ブルゴーニュ」は、地元ブルゴーニュならではの野性的な素材を使い、まるでブルゴーニュ地方を旅するような4種類の味わいが楽しめる一箱。4つのショコラの表面に渡って1枚の葉が描かれていて、並べると絵がつながるようになっているのも素敵なデザインです。
中身は、ペリゴール産に比べてやさしい香りのブルゴーニュ産黒トリュフと、ブルゴーニュの森モルヴァンで採れたヘーゼルナッツのプラリネ。そして、ブルゴーニュのあちこちで見かける白いニワトコの花の香りを、ブルゴーニュのフルーツとして有名なカシスとともにミルクチョコレートのガナッシュにした一粒。また、モルヴァンがフランス一の収穫を誇るというモミの木。そのエッセンスを香ばしい松の実のプラリネに加えた一粒。そして、ブルゴーニュワインでもおなじみのぶどう、ピノ・ノワールの若枝で冷燻しスモーキーな香りをつけたペルー産チョコレートのガナッシュに、ピノ・ノワールの果汁を煮詰めたものを加えた一粒。ブルゴーニュの森を散歩しているような、清々しい気持ちになれそうですね。
オテル・デュ・キャップ=エデン=ロック
1870年創業。文豪・ヘミングウェイの定宿としても知られ、世界中のセレブリティに愛されるコート・ダ・ジュールの高級リゾートホテル『オテル・デュ・キャップ=エデン=ロック』。シェフパティシエのリリアン・ボンヌフォア氏が、遊び心に富んだ新作を提案します。元々は、ホテルのゲストのためのショコラだったそうで、たとえば、ホテルのバーで飲み過ぎた時の栄養素に! といったコンセプトで考えられたのだとか。カプセル形のホワイトチョコレートの中は、フルーツともう一つの素材を組み合わせた2層仕立て。グリーンのカプセルにはミルクチョコレートガナッシュとグラニースミス種の青りんごジュレ入り。黄色のカプセルにはライムジュレと塩バターキャラメルのミルクガナッシュ入り。赤紫色はフィグとピエモンテ産のヘーゼルナッツガナッシュ入りなど、どれも楽しく美味しいスペシャルなカプセルばかり!
こういった素材も、ほとんどが近隣の信頼できる生産者から取り寄せた、厳選された物を使っているそうです。
次のページでは、「サロン・デュ・ショコラ」に登場する日本人ショコラティエ、パティシエによる、見逃せない最新作を紹介します。