離乳食/離乳食関連情報

赤ちゃん向け食品を選ぶ上での表示基準

乳児用企画適用食品とは、大人の食品よりもより厳しい基準で管理されている乳児用の食品に使用される名称です。新たな判断基準として覚えておくといいでしょう。

川口 由美子

執筆者:川口 由美子

離乳食・幼児食・妊娠中の食事ガイド

いろいろな食べ物に気を使う現在ですが、どういう基準で選んでいますか? 栄養はもちろんのこと、農薬や放射性物質なども気になりますね。その判断基準は人それぞれでよいと思いますが、その指標の1つとなる公的な表示基準があることをご存知でしょうか。

 放射性物質の新基準値

平成24年4月に、厚生労働省から施行された食品中の放射性物質の新基準値では、乳児用食品は一般食品より低い基準値が用いられています。一般食品では100ベクレル/kgのところ、乳児用食品では50ベクレル/kgとしています。これは牛乳の基準と同等です。

つまり大人用の食品の約半分の基準にしているということです。でも、何がこの基準を満たしているのか、わかりにくいということで、別の表示基準もできました。

乳児用食品

「乳児用食品」とは、1歳未満を対象にした食事、または「ベビー(赤ちゃんの意味で用いる場合)などと表示してあるものを指します。例えば、ベビーフード、ベビー飲料、乳幼児用おやつなどがこれに該当します。また、離乳完了期などの1才以降向けであっても、ベビーなどという表記があれば、これに該当します。

乳児用規格適応食品

平成24年8月、消費者庁の発表により、乳幼児用食品に対
ベビーフードパッケージ

本品は乳児用規格適用食品です。と記載してあるベビーフードの例

して新しく表示が義務付けられたのが、「乳児用規格適用」です。

・乳児用規格適用食品
・本品は乳児用規格適用食品です。

などの表記がある場合は、放射性物質が50ベクレル/kg以下であることを意味します。

これから食品選びの上で1つの判断材料になりそうですね。

 1才以降向けの食品でも書いてある場合があります

また、1才以降を対象にしていても、乳児用規格適用食品と同等の管理をしている場合には、任意で表示することができます。その場合は、

・乳児用規格適用食品と同等の管理

という言葉を用いることができるので、そのような食品を見つけた場合でも、50ベクレル/kgと判断することができます。

例外

ただし、乳児向けの飲料でほうじ茶や玄米茶などは、規格基準の「飲料水」に値するので、基準値は10ベクレル/kgとなります。飲料水は乳児用食品よりも基準値が低いので、低い方で管理されています。

最後に

尚、この表示は、平成24年8月から施行されていますが、本記事執筆現在(平成25年1月)はまだ経過措置中です。平成25年12月31日までに製造、加工されたものは対応されていない場合があります。順次対応しているようですが、一部商品ではまだ表示されていないものがあるようです。


[参考記事]
・乳児用食品の規格基準が適用される食品に対する表示(表示基準):消費者庁
ベビーフードおよびベビー飲料の放射性物質に対する安全性について:ベビーフード協議会

 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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