運動療法と物理療法
リハビリのイメージとして歩行訓練はよくでますが…
運動療法とは
解剖学、生理学、運動学の知識を治療の基礎とし、身体運動を科学的実績(EBM)を元に適用する治療手段とされます。
なお、その運動療法の目的は主に以下のような点が挙げられます。
- 筋力の増加(瞬発力、持久力など)
- 関節可動域の維持、改善(筋、腱、関節包など)
- 筋の相互作用および協調性の改善
- 筋肉に対する神経作用の改善
- 呼吸、循環、代謝機能の改善
- 臥位⇔寝返り⇔起き上がり⇔座位⇔立ち上がり⇔立位⇔歩行といった人間としての基本動作の再学習
特定の医療機器を用いて物理的刺激を与え、状態を改善する方法です。
刺激方法は大きく分けて以下のようになります。
- 温熱療法: 身体表面、深部などへの温熱効果で、鎮痛、代謝促進、筋緊張緩和を促す。
- 寒冷療法: 炎症部位を冷却し鎮痛、消炎、筋緊張の緩和を促す。
- 電気療法: 神経、筋活動の促通および筋緊張の緩和を促す。
- 光線療法: 殺菌効果や鎮痛効果。
また、ひとくちに温熱療法といっても機器によって効果が異なり、その効果はより細かく分類されます。これは、温熱療法以外の物理療法も同様です。
以上、紹介した運動療法と物理療法を使い、行われる理学療法。その理学療法によるリハビリテーションの目的については次の理学療法士の仕事内容(2)にてご紹介いたします。