俳優の名演技と素晴らしい歌、愛にまつわるストーリーに感動!
全国の映画館で上映中の「レ・ミゼラブル」は、まさしく涙が止まらないミュージカルです。ヴィクトル・ユゴー原作。パンを一切れ盗んだ罪で19年服役したジャン・バルジャンは仮出獄し、教会で再び銀の食器を盗むが、司祭に許され、過去を捨てる決意をする。その後市長となり新たな人生を送り、孤独な女性フォンテーヌと出会う。娘コゼットを託されるが、ジャン・バルジャンを追う警部に再会し、パリに逃亡する。
原作の「ああ、無情」は子供のころにダイジェスト版を読んだだけ。ミュージカル好きの私ですが、舞台は見たことがありませんでした。
アカデミー賞監督に舞台版のプロデューサー、そして名俳優ぞろい。つまらないわけはないと思いましたが、本当に素晴らしいミュージカル映画でした。
普通のミュージカル映画と違うのは、歌の場面もアテレコは一切使っていないところ。演技しながら歌って、それをそのまま録音しています。ですから感情の入り方がまるで違います。ひしひしと心に迫るものがありました。ハリウッドの俳優は完ぺきなトレーニングをするので、当然歌もみんな上手です。映画といっても、このようなつくり方をしているので、舞台に近い感動が味わえるのかもしれません。
フォンテーヌが歌う「夢やぶれて」には感動しました。エポニーヌの「オン・マイ・オウン」や民衆が歌う「民衆の歌」などの名曲もあります。
セリフのほとんどが歌なので抵抗のある人もいるかもしれませんが、俳優の名演技と素晴らしい歌、何より愛にまつわるストーリーに感動します。愛に感動する、久しぶりに見た泣けるミュージカル、おすすめです。