民話をもとに、ディズニーが長編アニメーション化した 「美女と野獣」
劇中に流れる、アラン・メンケンによる美しい楽曲たちは、アカデミー賞作曲賞を受賞、そのクオリティの高さはお墨付きです。そのアニメをディズニーが初のミュージカルとして製作したのが本作です。主人公は、タイトル通り、美女と野獣なのですが(笑)、野獣はもともとは王子様。性格の悪さから、魔女に野獣にされてしまい、ある特定の期間までに、その姿のままでも心から愛してくれる相手に出会えれば、魔法がとけて元の姿に戻れるという設定です。
で、その相手候補(?)として、美女(ベルといいます)が連れてこられますが(というかほぼ軟禁に近い(笑))、はたして野獣は真実の愛を見つけられるのでしょうか……?
私はこのアニメ版が大好きで、いまだに何度もDVDを見返すほどなのですが、ミュージカル化された時、アニメのよさが減る気がしたのは正直なところです。
ですが、ブロードウェイでこの作品を観た時、杞憂に終わりました。何しろアニメ同様、とにかく豪華で非常に美しいです。
特に美女と野獣のダンスシーンは圧巻で、美女のゴージャスな黄金色のドレス、野獣のワイルドでスマートな夜会服は、ため息がもれるでしょう。きっと小さい女の子は、大喜びすると思います。
ミュージカル初体験の方にとっては、絢爛豪華な演出を観るだけでも十分満足いくものでしょうし、アニメ同様、アラン・メンケンの名曲を全編使用しているので、その親しみやすいメロディラインは耳障りのいいこと受けあいです。
日本では、劇団四季が定期的に公演しているようです。
■劇団四季ミュージカル『美女と野獣』
http://www.shiki.gr.jp/applause/bb/index.html
※上記データは記事公開時点のものです。