職場別の求人状況【病院・診療所】
病院・診療所への就職を希望するものは多い
特に大学病院など人気の職場では採用自体がほとんどなく研修生などの待遇で勉強しながら勤務し、欠員が出たら補充という形で採用を待つという形が通常でした。
しかし、今回の調査では薬学部の6年制への移行に伴い薬剤師が出ない期間を見越して採用がやや広がったという印象を受けました。
他にも診療報酬の改定で病院における薬剤師の活動が認められ採用ニーズが高まったので、病院への転職を考える薬剤師にとってはチャンスでした。
職場別の求人状況【その他】
大学の従事者としては7000人のうち6割の4500人が教員で、残りが大学院生や研究生という結果でしたが、大学院生については6年制になって進学する者が少なくなったので次回も減少傾向となるでしょう。薬剤師不足はいつまで続く?
やはり皆さんが一番気になるのは薬剤師不足がいつまで続くのかということでしょう。しかしながら、一部の調査では薬剤師は人員的にはすでに充足していて偏在が問題になっているだけであるとの指摘もあります。
確かに都道府県別の人口10万人当たりの薬剤師数(薬局・医療施設の従事者)をみると、多い東京都189.9人、兵庫県178.5人に比べて福井県が117.1人、沖縄県119.7人、青森県120.9人とかなり地域差があることがうかがえます。
現在は多くの県で分業率が70%を超え今後新規の調剤薬局の開業が望めなくなることは間違いなく、徐々に地方においても解消に向かうのは間違いないでしょう。