その2 露天茶園で育つお茶
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日光を浴びて育つ露天茶園
■普通煎茶
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普通煎茶の茶葉
一般的に「煎茶」と呼ばれるお茶はここに属します。細くよられた外観をしています。
湯のみに注いだときに、透明度があり黄色みがかった緑色をしたものが多いです。味わいは、のど越しが良く、渋みのバランスが楽しめるお茶です。
■深蒸し煎茶
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深蒸し煎茶の茶葉
普通煎茶と同じ製造過程ですが、蒸し時間が普通煎茶の2~3倍長く、そのために茶葉が細かくなっています。
湯呑に注いだときに少し濁りのある濃い緑色をしています。味わいは濃厚ですが、渋味が少なくまろやかな味わい。短時間で入れても味が濃く出るのも特徴的。
東日本では主流のお茶で、東京のスーパーマーケットなどで販売されている「煎茶」と呼ばれるものは、深蒸し煎茶がほとんどを占めています。
■番茶
普通煎茶、深蒸し煎茶の原料となる一番茶、二番茶の摘採後に摘んだ葉でつくられたお茶や下級煎茶のことを番茶と呼んでいます。
甘みや旨みは少ないですが、さっぱりとした味わいで親しまれています。阿波番茶など各地方独特の個性的なお茶を地方番茶と呼ぶこともあります。
■グリ茶
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クルンと勾玉状に曲がっているグリ茶
煎茶のようにまっすぐに伸びた形に葉を揉まず、曲がった形に仕上げることからグリ茶と呼ばれています。玉緑茶とも呼ばれ、佐賀県など九州を中心に生産されています。
ほのかな甘みがあり、のど越しは軽やかな味わいのお茶です。