合格基準と合格者プロフィール
冒頭にも書きましたが、公認会計士試験には、第1段階の短答式試験と第2段階の論文式試験とがあります。短答式試験は1年に2回(5月と12月)に実施されます。平成25年12月に実施された短答式試験は、総点数の70%以上を取れた人が合格しました。また、平成26年5月の短答式試験では、総点数の68%以上を取れた人が合格しました。だいたい70%が合格ラインといえそうです。
一方、論文式試験は1年に1回だけ、8月に実施されます。平成26年8月に実施された論文式試験では、総点数の52%以上を取った人が合格しました。だいたい50%が合格ラインといえそうです。
第2関門である論文式試験を合格した1,102名のうち、最高年齢は67歳、最低年齢は17歳でした。最高年齢67歳というのも驚きですが、最低年齢17歳というのはさらに驚きですよね。平成22年には、合格者の最低年齢が16歳(!)で話題になったこともあります。公認会計士試験には、受験資格の制限がありません。ですから、理屈のうえでは小学生でも受験することができるのです。
合格者の平均年齢は26.8歳。男女別に見ると、男性913人(82.8%)、女性189人(17.2%)となっています。
公認会計士試験について具体的なイメージが湧いてきたでしょうか?
平成26年の公認会計士試験の受験者数は上に書いた通り10,870人でした。ところが、ほんの4年前の平成22年の受験者数は25,147人もいたのです。公認会計士業界が就職難ということもあり、公認会計士を目指す人が激減してしまったのです。
私たち公認会計士は、これをとても残念に思っています。公認会計士の仕事に多くの人が興味を持ち、優秀で多様な人材が集まってくれるようにしていかなければなりませんね。
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