投資信託/J-REIT(Jリート)とは?最新情報

J-REIT投資をするときに、何を買うべきか?

前回は、J-REIT市場を取り巻く環境について解説しました。そのJ-REITに投資する方法としては、直接、J-REITそのものを売買する方法と、ファンド・オブ・ファンズといって、複数のJ-REITを組み入れた投資信託を買う方法とがあります。そのメリット、デメリットについて解説しましょう。

鈴木 雅光

執筆者:鈴木 雅光

投資信託ガイド

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まとまった金額を投資するならJ-REITの直接購入、
少額なら投資信託で

1万円で買える投資信託で手軽に投資できる

1万円で買える投資信託で手軽に投資できる

2013年1月現在、東京証券取引所に上場されているJ-REITは37社になります。J-REITは「不動産投資信託」と呼ばれているように、投資信託の一形態ですが、ファンド自体が株式と同じように、証券取引所に上場されています。そのため、正式には「投資法人」と言われています。つまりJ-REITとは、専ら不動産に投資することを業としている法人のことであり、株券に相当する「投資口」が取引所に上場され、一般の株式と同じく自由に売買されているのです。

J-REITに投資する場合は、この37社ある投資法人の投資口を直接購入するか、もしくは複数のJ-REITに投資する投資信託を買うかの、いずれかの方法があります。投資口に直接投資する場合は、37社ある投資法人から、自分で銘柄を選択する必要があります。銘柄によって分配利回りに差が生じますし、投資している物件がオフィスビル中心なのか、それとも商業施設中心なのかといった違いによって、株価の動きも異なってきます。

分配利回りは高い方が有利と思われますが、あまり高いものは相応のリスクがあることを理解するべきですし、組入物件についても、オフィスビルや商業施設が中心のJ-REITは、景気に左右される傾向が強まります。

このように、個別銘柄の特性を理解して銘柄選びをするのが面倒だと思う人は、複数のJ-REITを組み入れて運用する投資信託が良いでしょう。
複数のファンドに投資する投資信託のことを、「ファンド・オブ・ファンズ」と言います。ファンド・オブ・ファンズのメリットは、少額資金でさまざまなJ-REITに分散投資したのと同様の効果が得られることです。最低購入金額は1万円程度なので、個別のJ-REITに投資するのに比べて、少額資金で投資できます。銘柄選びはすべてファンドを設定・運用している投資信託会社のファンドマネジャーが行ってくれるので、銘柄選びに頭を悩ませる必要がありません。

実際、J-REIT市場に流入している個人資金の大半は、このファンド・オブ・ファンズを経由しているものです。特にJ-REIT初心者の方は、まずファンド・オブ・ファンズを購入してみてはどうでしょうか。そして、定期的に投資信託会社が作成している運用レポートなどを見て、実際にどういう銘柄を組み入れているのか、ファンドマネジャーはどういう視点で運用をしているのかなどを把握してから、個別銘柄投資をしてみるのも、ひとつの手だと思います。

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