輸入車/注目の輸入車試乗レポート

2012、心に残る12台

昨年“予想”した通り、2012年もまた、日本にやってきた輸入車のレベルはとても高く、話題も豊富でした。また、渾身の内燃機関技術のマツダCX-5、“乗って楽しいFR”トヨタ86/スバルBRZなど国産車にも明るいニュースが。そんな2012年の“心に残った輸入車”を1月から順に振り返ってみました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

語るべきモデルは圧倒的に多い

年末恒例の“輸入車で振り返るこの一年”。11年末にも本稿で“予想”した通り、2012年もまた、日本にやってきた輸入車のレベルはとても高く、話題も豊富、質はもちろん量でも国産車連中を上回った(たとえば、2012-2013日本カーオブザイヤー(COTY)のノミネート車をみても、国産14車種に対して輸入車は16車種がそろった。
BMW3シリーズ

6世代目となるプレミアムコンパクトサルーン&ツーリング、3シリーズ。ディーゼルやフルハイブリッドのアクティブハイブリッド3(写真)などをラインナップする。2012-2013のCOTYではインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した

マツダCX-5

高効率の内燃機関を主軸としたスカイアクティブ技術を全面採用するコンパクトなクロスオーバーSUV、マツダCX-5

国産車にも明るいニュースがいくつかあった。渾身の内燃機関技術を含むスカイアクティブテクノロジーが評価されたマツダCX-5がCOTYを獲得したし、スポーツカーの分野ではトヨタ86/スバルBRZが“乗って楽しいFR”として注目を集めた。

そのほかレクサスGSやスバルインプレッサ、スズキワゴンR、ホンダN BOX&N-ONEといったニューフェイスたちの地力の強さも評価に値すると思う。

しかし、だ。

VWup!

VWで最もコンパクトな全長約3.5mのコンパクトハッチ。FFの2BOXパッケージに3気筒エンジンとシングルクラッチトランクミッションを搭載。シティエマージェンシーブレーキも標準とした

(TVCFの質はともかく)自動ブレーキの装備意識を引き上げたVW up! や、ガソリン/ディーゼル/ハイブリッドを単一車種として日本市場で初めて揃えたBMW3シリーズ、パワートレインからシャシーまで一新して新たなベンツワールドを拓いたM・ベンツBクラス、コンパクトSUVながら見栄えクオリティの高さで人気のアウディQ3、デザイン性と走りを高いレベルで両立したシトロエンDS5やレンジローバーイヴォーク、アルファロメオジュリエッタ、軽量化・効率化を高性能化に結びつけたポルシェボクスター&911にM・ベンツSLクラス、さらにはCOTYノミネート車(年間500台以上の販売が見込まれる車種)ではないけれどフェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンといったスーパーカーブランドや、アストンマーティンやベントレーなどのラグジュアリィカーブランドからも多数ニューモデルが上陸、と、輸入車の方が語るべきモデルは圧倒的に多かった。

それは、ボクの年間(1月~12月)原稿本数の内訳をみても圧倒的で、500本前後の寄稿のうち、輸入車関連が実に7割を占めていた。ちなみに、COTYの選考では、3シリーズに10点を投じ、以下、up! に6点、ジュリエッタに4点、86/BRZに3点、CX-5に2点を配した。

では、2012年の“心に残った輸入車”を、例によって1月から順に振り返ってみよう。
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