国産車と遜色ない価格で選べるようになってきた
2006年3月に日本デビューしたRクラス。当初搭載されたエンジンはV6の3.5LとV8の5Lで、ミッションはいずれも7速ATでした。また全車4WDとなります。DVDカーナビゲーションや、6連奏CDオートチェンジャーは標準装備。シフトレバーはステアリングの根元から小さく生えているスタイルです。運転席と助手席は電動パワーシートが標準となります
デビュー時の2列目はセパレートシートで、3列目も左右席が繋がってはいるものの2名用。そのため乗車定員は6名でした。しかし2007年10月の改良で2列目シートが3座のベンチシートへと変更され、乗車定員は7名となっています。
日本ではミニバンが大人気だというのに、原稿執筆時点でミニバンをリリースしている欧州メーカーは、メルセデス・ベンツのほかにはVWとシトロエンだけ。欧州車の乗り心地をよくご存知の方なら、Rクラスが貴重なミニバンだということがおわかりいただけるのではないでしょうか。
8つのエアバッグや横滑り防止装置のESPなど安全装備は、もちろん充実。コーナリング中の進行方向を照らしてくれるアダプティブライトや、交差点でウインカーを出すと曲がる方向を照らし出すコーナリングライトも備わっています。
3列目シートは、座面を前方に引き起こしてから背もたれを倒し込むダブルフォールディング式。さらに2列目シートを倒して1931Lもの容量をもつフラットスペースを作り出すこともできます
ほかにもクルーズコントロール、ステアリング上でマニュアルシフトのようにギアを変えられるダイレクトシフト、前後左右で温度調整可能なオートエアコン、12V電源を助手席と後席、ラゲージルームに備えるなど、国産ミニバンのような派手な演出の装備はありませんが、快適装備は充実しています。
そうした装備面はもちろんですが、何よりこのRクラスが「高級車だなぁ」と思えるのは、やはり乗っている最中でしょう。特に乗車定員6名モデルは、乗員それぞれの膝、肘、肩まわり、頭上のゆとりや、ゆったりとしたシートの座り心地などが、とてもよく計算されています。
これから年末年始の帰省を控えている人、あるいはもう終えた人もいるかも知れませんが、例え年に何回もない長距離ドライブとはいえ、誰だって疲れたくはないですよね。
そうなると100万円台、つまり国産ミニバンの中古車と比べてもさほど遜色のないお値段になってきた今なら、購入を検討する価値は多いにあると思います。6名全員がファーストクラスで移動しているかのような極楽な時間を、この価格で手に入れられるのですから。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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