休診日にぎっくり腰に襲われたら?
年末年始は、病院のお正月休みで、しばらくの間は受診ができないことが多いです。「病院のお正月休みの間にぎっくり腰になり、腰を痛めて動けなくなったらどうしよう!」と心配している人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなときに限って、腰をおかしくしてしまう、という毎年恒例な腰痛持ちの人も。病院を受診できない年末年始にぎっくり腰に襲われたら……? その時になって慌てないように準備しておきましょう。
年末年始、腰痛のきっかけは?
年末年始にぎっくり腰のような急性腰痛症に見舞われるきっかけとなりうるものは何があるでしょうか。腰に負担がかかりそうだと想像ができるものと、そうではないものがあります。多いケースを挙げてみましょう。
もし、似たようなケースが思い当たるようでしたら、腰を安定させる筋肉が疲労していたり、何かのストレスによって痛める可能性がりますので、身体も心もリラックスさせて、年末年始を過ごすことをおすすめします。
- 忘年会や新年会で座っている時間が長く、腰が疲れると感じることが多かった
- 大掃除での掃除機・雑巾がけなどで、屈む姿勢が多かった
- 庭の手入れで、切れない剪定用ハサミで力いっぱい枝を切っていた
- 年末は仕事が忙しくストレスを感じることが多かった
- 新年がどんな年になるか心配もしくは期待でいっぱい
- 春から新しい環境での生活が始まる予定である
もしぎっくり腰になってしまったら?
注意しているつもりでも、不意をつかれて起こるのがぎっくり腰。もし、ぎっくり腰になってしまったら、痛みの強い2日間ほどは、自宅でゆっくり過ごしましょう。年末年始は、人と会う用事や新年に向けての準備など、忙しくスケジュールがうまっているという人も多いですが、痛みの強い期間に無理をしてしまうと、長引かせることになるかもしれません。
起き上がって座るというだけでも、痛めた部位には負担がかかります。患部を冷やしながら、なるべく布団に横になって過ごしましょう。
■患部の冷やし方
市販のアイスパック・ビニールに入れたごく少量の水と氷・氷嚢などを患部へ10分間当てます。冷たさで痛く感じるかもしれませんが、深部まで冷やすためにはそのくらいの状態が必要です(ハンカチを1枚挟んでもよいです)。1日に数回行って下さい。
マフラーを巻いて腰を安定させる
ぎっくり腰で痛みの強い時、どうしても立ち上がって用事を済まさなくてはならない場合、腰を補強して安定させることで、腰の痛みが軽減されるケースがあります。腰痛用のベルトがあれば良いのですが、それが無い場合はマフラーや布を代用しましょう。
マフラーや布は幅が広めで長いものが適していますが、短いものでも結ぶことができれば、ぎゅっとひと巻することで多少腰痛が楽に感じられることもあります。結ぶ位置は、2パターン試してみて、楽に感じる方を選びましょう。
■足の付け根も含める巻き方
足の付け根の骨をぎゅっと締めるのがポイントです
太ももの横を骨盤の方向へたどっていくと、足の付け根付近にあるゴツっと大きな骨にぶつかります(大転子)。その骨も含めて、マフラーを骨盤に巻いてください。
■腰の筋肉を含める巻き方
さらしを常備しておくと安心です
骨盤の上半分からウエストを含めて巻いてみましょう。腰の筋肉が巻く範囲に入り、筋肉を補強する状態になります。体を動かすことができる範囲も狭くなるため、無理な動作を制限し痛みも感じにくくなります。