居住性、積載性も向上
フロントドアの開口幅を拡大して乗降性を高めるなど、SUVでも乗り降りがしやすいのが印象的だ。シートに収まると、室内幅も後席の足元スペースも余裕を感じさせる。サイズアップの恩恵は大きく、180cm級の大人4人でも難なく移動できるだろう。
9インチのゴルフバッグが4セット積める荷室は、シングルフォールディングで簡単に倒せる。倒した部分と荷室にやや段差は残るが、長尺物の積載などでも問題はない。
オンロードでもオフロードでも使いやすい
フラットフロアの荷室は、荷室幅も奥行きも広く、とくに開口部が大きいので大きな荷物も積載しやすいはずだ。地上からのフロア高は高めなので、重い荷物はやや苦労するだろうが505Lの容量はボディサイズを考えるとかなり健闘している
ヒット中のXVとの競合も心配したが、XVはコンパクトカーの延長戦上にあり、フォレスターはやはり本格派SUV。走りや使い勝手の面でもキャラは思ったよりも違う。街中中心であればXVでも不足はないだろうが。スキーやキャンプなどをガンガン楽しむならフォレスターの方が頼りになるのは間違いない。
ライバルとの比較では、CX-5のディーゼルは長距離移動、CR-Vはセダンライクな快適な乗り心地と広大な荷室、アウトランダーは3列シートの多人数乗車、というのが各車の大きな武器だ。
フォレスターは、日産エクストレイルやスズキ・エスクードに負けない悪路走破性に加え、オンロードでのスポーティな走りがストロングポイントで、4WDでありながらNA車はクラストップレベルの燃費も実現している。
選択肢が多いだけに各メーカーが力を入れているミドルサイズSUVだが、シーンを問わずアクティブに楽しみたいのならフォレスターはかなり魅力的な存在だ。