トリノは歴史あるカフェめぐりが面白い!
ピエモンテ州のトリノは、フランス出身の王家サヴォイア家に統治されていた期間が長く、イタリアの中でも最もフランスの影響を受けた街。フランス流のカフェ文化が花開いたトリノには、王侯貴族や知識人たちに愛された歴史あるカフェが数多くあります。また、チョコレートの街でもあり、トリノ名物のチョコレートドリンクも見逃せません。トリノで立ち寄りたいおススメのカフェをご紹介します。
>>>トリノのお土産・チョコレートでは、トリノのチョコレートにまつわる話とおススメのお土産ショップをご紹介。こちらのお店にもバールがあるので、カフェが飲めます。
ビチェリン発祥の老舗カフェ アル・ビチェリン
創業は、なんと1763年。約250年もの歴史を持つ老舗のカフェは、外観も内観も当時の面影をたっぷり残しています。大理石の小ぶりのカフェテーブルに陣取って、ぜひともいただきたいのは、名物のビチェリン!トリノ名物のチョコレートですが、そのチョコレート文化が生んだ伝統ドリンクが、「ビチェリン」。ホットチョコレート×エスプレッソ×スチームミルクを組み合わせたトリノ名物です。今や、トリノの至るところで飲めますが、やはり発祥の地で飲んでみたいもの。冬場は行列ができるほどの人気です。
隣には、アル・ビチェリンのお土産店があります。お洒落なパッケージのチョコレートは、お土産にもぴったりです。
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■Al Bicerin
住所:Piazza della Consolata, 5
TEL:+39-011-4369-325
営業時間:8:30~19:30、土・日・祝日 8:30~12:30 15:30~19:30
定休日: 水、8月
アクセス:カステッロ広場からジュゼッペ・ガリバルディ通りに入って、約500m。コンソラータ通りを右に入って、サンタ・キアラ通りとの交差点にある広場内
イタリア初代首相カブールの愛したジェラート フィオーリオ
トリノの老舗カフェのひとつで、創業は1780年。創業当時より、政治家や貴族、知識階級が集まる店として名高く、歴史上の著名人も通ったことで知られています。文豪ニーチェや貴族出身の政治家カブールもその一人。政治・文化情報が集まるサロンから、7代サヴィオア王カルロ・アルベルトは、「フィオーリオでは、どんなことが話題に?」と毎朝側近に聞くのが日課だったという逸話も残されています。また、グルメなトリノ人をも魅了するクオリティの高いジェラートの名店でもあり、カブールも訪れるたびにジェラートを注文したとか。「カブール」と名付けられた定番メニューもあり、それは、クリーム、トロンチーノ、ジャンドゥイアのフレーバーに、ヘーゼルナッツやマロングラッセといったピエモンテ名物を組み合わせたもの。
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■Fiorio
住所:Via Po, 8
TEL:+39-011-817-3225
営業時間:8:00~翌1:00、金・土~翌2:00
定休日: 無休
アクセス::カステッロ広場からポー通りに入り、ジャンバッティスタ・ポジノ通りとの交差点
日本でも知られる有名店 バラッティ・エ・ミラノ
空港のお土産店や日本でも購入できるバラッティ・エ・ミラノ。こちらが発祥の店です。フェルディナンド・バラッティ氏とエドアルド・ミラノ氏が1875年にオープンしたカフェで、ミラノとつきますが、街のミラノとは関係ありません。<DATA>
■Baratti&Milano
住所:Piazza Castello, 29
TEL:+39-011-561-3060
営業時間:8:00~20:00
定休日:月
アクセス:カステッロ広場