住宅ローンと一緒に契約することが多い火災保険。契約期間や支払い方法で保険料に差が出る
合わせて保険料に対する影響が大きいのが、保険期間や保険料の支払い方。住宅ローン期間と同期間で契約し、保険料を長期一括払とすることが多い火災保険ですが、こうした場合でも、契約時に負担する保険料は保険期間や支払い方法の設定をどうするかにより大きく変わってきます。以下、具体的に見ていきましょう。
同じ補償でも保険期間の違いで保険料は大きな差が!
下表は、「火災・破裂・爆発・落雷・風水害等」までをカバーする火災保険と、フルカバーの火災保険の2種類について、保険期間別に保険料を比較したものです。保険料はすべて、保険期間分について長期一括払契約をしたケース。つまり、最初に保険期間分の保険料金額をすべて払い込む場合です。下表の例では、同じ1年契約でも、補償内容の違いにより保険料は1万円以上変わってきます。10年分長期一括払となると、補償内容の違いで保険料の違いもさらに大きくなります。
ご覧いただくと分かるように、同じ補償タイプ内での保険期間1年と10年を比較すれば、負担する保険料は大きく異なります。保険期間をどれくらいにするか、どのような補償内容を選ぶかにより、契約時に負担する火災保険料はこれほど大きく変わってくるのです。
【火災保険の保険期間別・補償別保険料比較表】
保険期間\補償内容 | 火災・破裂・爆発・落雷・水災・風災・ひょう災・雪災 | 火災・破裂・爆発・落雷・水災・風災・ひょう災・雪災・水濡れ・盗難・物体衝突・諸費用・類焼損害特約・個人賠償責任補償 |
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1年 | 2万5400円 | 3万8850円 |
5年 | 11万1400円 | 17万340円 |
10年 | 21万5200円 | 32万9430円 |
※東京都・新築木造一戸建て:H構造、建物保険金額2,000万円、一括払、風災・ひょう災・雪災の自己負担額は0円。セゾン自動車火災保険「じぶんでえらべる火災保険」で試算(2017年10月現在)。
こうしてみた時、たとえば、1年あるいは10年、どちらを選ぶべきか迷う方もいるでしょう。
1年契約にすれば、当初に大きな保険料負担をせずに済みますが、一方、1年契約で同じ補償を10年間続け、毎年保険料を支払い続けた場合と比べると、10年で長期一括払契約をしたほうが、10年間での保険料総額は抑えられることになります。
次のページでは、火災保険の長期年払契約について解説します。